・ ジェット・ローレンスがACL手術から復帰し、驚異の1-1フィニッシュ
・ ハンター・ローレンスが復帰戦で総合3位を獲得
・ 下田丈が250クラスで2-2の成績で総合2位
・ チャンス・ハイマスが250クラスの予選トップ、総合4位

AMAスーパークロス選手権(AMA-SX)シリーズを前十字靭帯(ACL)の断裂で離脱してからわずか112日後、Honda HRC Progressiveのジェット・ローレンスが、カリフォルニア州パラで開幕されたAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)開幕戦に復帰。プレミアクラスの両モトを圧巻のパフォーマンスで制覇し、FOXレースウェイでの無傷の総合勝利記録を合計8回(250クラスで5回、450クラスで3回)に伸ばしました。同じくケガ(肩の負傷)から復帰したハンター・ローレンスは、3-4の成績で総合3位を獲得しました。250クラスでは、下田丈が2-2の好成績で総合2位をマーク。一方、チャンス・ハイマスも一日を通じて印象的なスピードを見せ、総合4位に入りました。

1日を通して深い轍とテクニカルなラインが形成されていたコースで、ローレンス兄弟は復帰戦とは思えない冷静かつ安定した走りを披露しました。ジェットとハンターはともにCRF450RWEを駆り、モト1で好スタートを決め、第1コーナーをそれぞれ1位と2位で通過。ジェットはホールショットからトップを譲ることなく、ジャスティン・クーパーに11.482秒差をつけて優勝。ハンターは安定した走りで3位を獲得しました。モト2ではハンターがホールショットを奪いましたが、すぐにジェットが先頭に立ちます。序盤でイーライ・トマックが2位に浮上し、ジェットと激しいバトルを展開。ジェットはトマックの「ビーストモード」と称される猛攻を37分4秒にわたって耐え抜き、感動的な勝利を収めました。ハンターはアーロン・プレシンガーから3位を守っていましたが、最終ラップでのミスにより、順位を譲る形に。それでも4位でフィニッシュし、総合3位を確保しました。

250クラスのモト1では、ハイマスがCRF250RWEでホールショットを決め、その後一時的にトップを譲ったものの、再び先頭を走行。しかし、6周目の転倒で数ポジション後退しました。下田は1周目終了時点で4位につけ、その後1つポジションを落としましたが、レース後半に追い上げを見せ、2位でフィニッシュ。ハイマスはその後ろの3位となりました。モト2では下田が再び1周目を4位で終え、レース中盤にかけて順位を上げて再び2位でフィニッシュ。総合2位を獲得しました。一方のハイマスはスタートに失敗し、1周目を14位で通過。しかし粘り強い走りで追い上げ、6位でフィニッシュ。総合4位を獲得しました。

NOTES

・ Honda HRC Progressiveの4名のライダー(ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈、チャンス・ハイマス)は、金曜日にパラ・カジノ・スパ・リゾートで行われたプレシーズンプレスカンファレンスに出席。その後FOXレースウェイのコースでライディングセッションに参加しました。

・ 今大会はAMAスーパークロスの序盤で負傷したローレンス兄弟の復帰戦となりました。ジェットはACL(前十字靭帯)損傷から、ハンターは肩(関節唇)のケガからそれぞれ復帰を果たしました。

・ カリフォルニア州ミュリエッタ拠点を置くパワースポーツ販売店「Temecula Motorsports」は、Honda HRC Progressiveのピットにてポップアップブースを設置。CRF450RとCRF250Rを展示し、来場したファンや来場者との交流を行いました。

・ 250クラスの計時予選では、ハイマスが最速ラップを記録し、2番手に1.6秒もの差をつけてトップに立ちました。チームメイトの下田は第1セッションで転倒し、他のライダーが自分のバイクに着地してしまい、走行を続けられないというアクシデントに見舞われながらも、第2セッションで巻き返し、総合9位で予選通過しました。SPRのランス・コブッシュは27位、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズは32位、TiLube Hondaのライダー・フロイドとパトリック・マーフィーはそれぞれ34位と36位で、最後の直通進出枠を確保しました。

・ 450クラスでは、ジェットが両セッションで最速タイムをマークし、2位に1秒以上の差をつける圧巻の走りでプロモトクロスへの復帰を印象付けました。ハンターは5番手でした。Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーは11位、Raylentless Racingのブランドン・レイは28位、IQ Racing Team のジョン・ショートIVは33位でした。敗者復活戦では、Next Levelのハンター・シュロッサーが4位に入り、最後の決勝進出枠を獲得しました。

・ ジェットは450クラス両モトで最速ラップを記録。250クラスのモト2では下田が最速ラップを記録し、ハイマスも追い上げの中で2番目のタイムを記録しました。

・ Honda HRC ProgressiveはFOXレースウェイで、4回中3回のホールショットを獲得しました。

・ 今大会の結果を含め、HondaはFOXレースウェイでの450クラス総合優勝回数最多の5勝を記録。2位のメーカーに3勝差をつけてトップに位置しています。Hondaライダーとして同会場で450クラス総合優勝を挙げたのは、ジェット・ローレンス(3回)とチェイス・セクストン(2回)です。

・ Peacockのコメンテーター、ジェイソン・ワイガント氏が指摘した通り、ジェットは2023年に450クラスへ昇格して以来、FOXレースウェイでのすべての周回をリードしています。

・ 今大会はジェットにとってパラでの3度目のプレミアクラス総合優勝であり、キャリア通算16回目の総合優勝となりました。昨年のシリーズの大部分をケガで欠場していた21歳のライダーにとって、見事な偉業です。

・ Honda HRC Progressive以外の250クラスのHondaライダーでは、SPRのランス・コブッシュが総合27位、TiLube Hondaのライダー・フロイドとパトリック・マーフィーがそれぞれ30位と38位、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズは40位となりました。

・ 450クラスでは、Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーが安定した走りで総合8位を獲得。Raylentless Racingのブランドン・レイは27位、IQ Racing Teamのジョン・ショートIVは34位、Grassroots MXのギャビン・ブロウが36位で締めくくりました。

・ 今大会では、金曜日に女子モトクロス選手権(WMX)の開幕戦も併催されました。SLR Honda Racing のミカエラ・ニールセンが総合優勝を果たし、タイトル争いに向けて好スタートを切りました。Quad Lock Honda Racingのチャーリ・キャノンは、週の初めに負ったケガで指を骨折し、縫合した状態で出場しながらも4位に入る健闘を見せました。Red Riderのジェイリー・ギャラガーは12位となりました。WMXシリーズは来週のハングタウンで第2戦を迎えます。

・ FOXレースウェイ・ナショナルでは、Honda主催の2025年型CRF450RWEが1名様に当たるキャンペーンを開始。このキャンペーンはSMX最終戦(ラスベガス)まで実施され、そこで当選者が発表される予定です。Honda HRC Progressive、Quad Lock Hond、Phoenix Racing HondaのピットにあるポップアップバナーのQRコードをスキャンして応募いただけます。

・ 次戦、AMAプロモトクロス選手権はカリフォルニア州ランチョ・コルドバへと北上し、ハングタウン・モトクロス・クラシックが開催されます。

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