450MX Moto2
AMA MX 2024
Round 6

ハイマスがキャリア初の総合優勝を果たす

us RedBud MX
ハイマスがキャリア初の総合優勝を果たす

・チャンス・ハイマスがキャリア初の総合優勝(4-1)
・下田丈が2戦連続ポディウム
・ハンター・ローレンスは開幕以来の表彰台登壇パーフェクトを継続


7月6日(土)、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第6戦のレッドバッド・ナショナルが開催されました。ミシガン州ブキャナンで、独立記念日の前後に開催されることが定例となっている今大会ですが、今年はAMA-MXシリーズ全11戦の6戦目にあたり、シリーズの折り返し点でもあります。その重要なラウンドで、参戦2年目のチャンス・ハイマス(Team Honda HRC)が、250MXでキャリア初の総合優勝(4-1)を果たしました。モト2でハイマスに続いてフィニッシュしたのは、総合3位(5-2)の下田丈(Team Honda HRC)。前戦に続いて表彰台をゲットした下田は、チームメートと並んでトロフィーを掲げました。一方、450MXのハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、総合3位(2-4)に入賞。今シーズン開幕以来表彰台を逃さず、連続登壇記録をまた一つ伸ばしています。

450MXのモト1では、H.ローレンスが今季4度目のホールショットを取り、ラスト2周まで力強い走りでトップを守ります。しかし、下り坂のギャップで激しい転倒を喫し、2位でチェッカーを受けました。続くモト2では5番手からスタートし、1周目を7番手でクリア。その後にペースアップを図り、6周目にはトップ5に復帰しました。最終的に4位でモト2を終えましたが、総合成績で表彰台に立つには十分な成績でした。

250MXのモト1では、ハイマスがスタート3番手から2台を抜いて、1周目でトップに躍り出ました。そのまま後続から5秒以上のリードを築いたものの、ライン選択がスムーズな流れを妨げ、走りが硬くなってしまいます。それでもハイマスは粘り強く走り、4位でレースを終えました。一方、下田は第1コーナーで出遅れた後、レースの大半を後方からの追い上げに費やしました。1周目で8番手だった下田は、5位までばん回してフィニッシュしました。続くモト2ではハイマスが一時は十分なリードを確保しましたが、最終的には3番手から背後に迫ってきたチームメートの猛追撃を退けて、スタート・トゥ・フィニッシュを演じました。なおハイマスは、両レースでファステストラップをマークしています。

NOTES

・前戦終了後の2日(火)、フロリダで練習していたジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、転倒した際に左手の親指を負傷。靱帯(UCL)断裂と剥離骨折と診断されました。J.ローレンスは4日(木)に、コロラド州ベイルにあるステッドマン・クリニックで手術を受けました。兄の応援やファンとの交流のため、今大会の会場には現れたJ.ローレンスですが、今後はAMA-MX最終戦まで出走を見合わせます。復帰レースは9月7日(土)のAMAスーパープロモトクロス選手権(AMA-SMX)第1戦になる予定です。
・下田は、前戦サウスウィックの後、トレーナーのニック・ウェイの地元であるミシガン州に滞在し、レッドバッドに向けて練習を積みました。
・長年Team Honda HRCのスポンサーを務めてきたスロットルジョッキーは、独立記念日スペシャルとして、ラジエーターシュラウドにアメリカの国鳥である白頭ワシをあしらったグラフィックを用意しました。これは、2001~2007年までチームのマシンに採用されていた、ウッドペッカーのイラストに寄せたオマージュです。ちなみにスロットルジョッキーの拠点は、ミシガン州ブキャナンから近いインディアナ州ココモ近郊にあります。
・金曜日、Team Honda HRCのピットには、レストアされたCR250Rエズラ・ラスク車のレプリカが2台展示されていました。そのうち1台は、ユニバーサルスタジオがスポンサーだった2001年に、ラスクがレッドバッドで走らせた「ジュラシックパーク3」グラフィック仕様でした。
・450MXにスポット参戦したアルビン・ウストルンド(JWR Honda Racing)は、モト1で18位、モト2で17位でした。横澤拓夢(Tohoku TRAS, NANPO Corporation)は、モト1で33位、モト2で32位でした。ゲストライダーのベストリザルトは、カイル・ウェブスター(MobileX Fire Power Honda)の10位-9位。ウェブスターは、ローレンス兄弟とともにモトクロス・オブ・ネイションズのオーストラリア代表に選出されています。
・ハイマスは、モト1で赤十字フラッグを無視してジャンプしたため、シリーズポイントから5点減点されるペナルティーを受けました。
・H.ローレンスは今大会でレッドプレートを失いましたが、450MXのタイトル争いにおいてチェイス・セクストン(KTM)から7点ビハインドの総合ランキング2位につけています。250MXでは、ハイマスが42ポイント差の2位、下田は4位にランクインしています。


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Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
セクストン選手に勝つのが難しいことは、大会前から分かっていました。彼のホームレースだし、彼自身の調子もいいからです。モト1ではクラッシュするまで接戦でしたが、とにかくケガがなくて幸いでした。ほんのわずかな瞬間に起きてしまった転倒ですが、それがコースに棲む魔物です。今回は周遅れのライダーへの対応が難しくて、私もセクストン選手も彼らをかわすのに苦戦しました

Chance Hymas
Chance Hymas 48
Team Honda HRC
モト1ではトップに立ってから大きくリードを広げようとしたのですが、ライン取りを間違えたりしてマシンと格闘していました。自分のライディングスタイルを考えると、35分間そんな乗り方をしていたら持ちません。ビデオで学習した後、好スタートが決まったモト2では、なるべくリラックスして走ろうと心がけました。正直にいうと、いけると信じていました。大差でリードしていましたが、下田選手が追い上げてきたのでペースを上げなければなりませんでした。走り終わった後も、まさか総合優勝とは知らず、「あ~あ、前回サンダーバレーでも4位-1位だったけれど、総合ではギリギリ2位だったし…」なんて感じだったのです。独立記念日の週末に優勝できて本当にうれしいです。アメリカ人ライダーなら誰だって、死ぬ前に達成したいことをリストアップしたら、必ず入っているのがレッドバッドでの優勝でしょう。だからここで初優勝できたなんて、本当に特別な経験です  

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
モト1の第1コーナーで脱落してしまったので、そこからはかなりバタバタして、ペースも上がりませんでした。でも、今日は楽しかったです。アメリカ人ではないけれど、ここのファンが大好きなんです。この暑さの中で30分近いレースをするとなると、コースの周りからプッシュしてくれるファンからの熱気が必要です。ここでやり遂げて表彰台に立てたことは、本当に格別です。自分としてはもう少し改善の余地があるし、もっと速く走れると思います。これからも頑張ります  


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden Deegan

38

Monster Energy Yamaha Star Racing

Yamaha

276

2

Chance Hymas

48

Team Honda HRC

Honda

234

3

Tom Vialle

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

233

4

Jo SHIMODA

30

Team Honda HRC

Honda

213

5

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

213

6

Ty MASTERPOOL

29

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

188

30

Jake Cannon

359

Mobile X Firepower Honda

Honda

4


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レポート公開日
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