ハイマスがキャリア初の総合優勝を果たす
・チャンス・ハイマスがキャリア初の総合優勝(4-1)
・下田丈が2戦連続ポディウム
・ハンター・ローレンスは開幕以来の表彰台登壇パーフェクトを継続
7月6日(土)、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第6戦のレッドバッド・ナショナルが開催されました。ミシガン州ブキャナンで、独立記念日の前後に開催されることが定例となっている今大会ですが、今年はAMA-MXシリーズ全11戦の6戦目にあたり、シリーズの折り返し点でもあります。その重要なラウンドで、参戦2年目のチャンス・ハイマス(Team Honda HRC)が、250MXでキャリア初の総合優勝(4-1)を果たしました。モト2でハイマスに続いてフィニッシュしたのは、総合3位(5-2)の下田丈(Team Honda HRC)。前戦に続いて表彰台をゲットした下田は、チームメートと並んでトロフィーを掲げました。一方、450MXのハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、総合3位(2-4)に入賞。今シーズン開幕以来表彰台を逃さず、連続登壇記録をまた一つ伸ばしています。
450MXのモト1では、H.ローレンスが今季4度目のホールショットを取り、ラスト2周まで力強い走りでトップを守ります。しかし、下り坂のギャップで激しい転倒を喫し、2位でチェッカーを受けました。続くモト2では5番手からスタートし、1周目を7番手でクリア。その後にペースアップを図り、6周目にはトップ5に復帰しました。最終的に4位でモト2を終えましたが、総合成績で表彰台に立つには十分な成績でした。
250MXのモト1では、ハイマスがスタート3番手から2台を抜いて、1周目でトップに躍り出ました。そのまま後続から5秒以上のリードを築いたものの、ライン選択がスムーズな流れを妨げ、走りが硬くなってしまいます。それでもハイマスは粘り強く走り、4位でレースを終えました。一方、下田は第1コーナーで出遅れた後、レースの大半を後方からの追い上げに費やしました。1周目で8番手だった下田は、5位までばん回してフィニッシュしました。続くモト2ではハイマスが一時は十分なリードを確保しましたが、最終的には3番手から背後に迫ってきたチームメートの猛追撃を退けて、スタート・トゥ・フィニッシュを演じました。なおハイマスは、両レースでファステストラップをマークしています。
NOTES
・前戦終了後の2日(火)、フロリダで練習していたジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、転倒した際に左手の親指を負傷。靱帯(UCL)断裂と剥離骨折と診断されました。J.ローレンスは4日(木)に、コロラド州ベイルにあるステッドマン・クリニックで手術を受けました。兄の応援やファンとの交流のため、今大会の会場には現れたJ.ローレンスですが、今後はAMA-MX最終戦まで出走を見合わせます。復帰レースは9月7日(土)のAMAスーパープロモトクロス選手権(AMA-SMX)第1戦になる予定です。
・下田は、前戦サウスウィックの後、トレーナーのニック・ウェイの地元であるミシガン州に滞在し、レッドバッドに向けて練習を積みました。
・長年Team Honda HRCのスポンサーを務めてきたスロットルジョッキーは、独立記念日スペシャルとして、ラジエーターシュラウドにアメリカの国鳥である白頭ワシをあしらったグラフィックを用意しました。これは、2001~2007年までチームのマシンに採用されていた、ウッドペッカーのイラストに寄せたオマージュです。ちなみにスロットルジョッキーの拠点は、ミシガン州ブキャナンから近いインディアナ州ココモ近郊にあります。
・金曜日、Team Honda HRCのピットには、レストアされたCR250Rエズラ・ラスク車のレプリカが2台展示されていました。そのうち1台は、ユニバーサルスタジオがスポンサーだった2001年に、ラスクがレッドバッドで走らせた「ジュラシックパーク3」グラフィック仕様でした。
・450MXにスポット参戦したアルビン・ウストルンド(JWR Honda Racing)は、モト1で18位、モト2で17位でした。横澤拓夢(Tohoku TRAS, NANPO Corporation)は、モト1で33位、モト2で32位でした。ゲストライダーのベストリザルトは、カイル・ウェブスター(MobileX Fire Power Honda)の10位-9位。ウェブスターは、ローレンス兄弟とともにモトクロス・オブ・ネイションズのオーストラリア代表に選出されています。
・ハイマスは、モト1で赤十字フラッグを無視してジャンプしたため、シリーズポイントから5点減点されるペナルティーを受けました。
・H.ローレンスは今大会でレッドプレートを失いましたが、450MXのタイトル争いにおいてチェイス・セクストン(KTM)から7点ビハインドの総合ランキング2位につけています。250MXでは、ハイマスが42ポイント差の2位、下田は4位にランクインしています。
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250MX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Haiden Deegan | 38 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 276 |
2 | Chance Hymas | 48 | Team Honda HRC | Honda | 234 |
3 | Tom Vialle | 16 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 233 |
4 | Jo SHIMODA | 30 | Team Honda HRC | Honda | 213 |
5 | Levi Kitchen | 47 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 213 |
6 | Ty MASTERPOOL | 29 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 188 |
30 | Jake Cannon | 359 | Mobile X Firepower Honda | Honda | 4 |