450MX Moto2
AMA MX 2024
Round 5

ジェット・ローレンスが総合優勝し、首位まで3ポイント差に迫る

us The Wick 338
ジェット・ローレンスが総合優勝し、首位まで3ポイント差に迫る

・ ハンター・ローレンスが表彰台連続登壇(2-3)でレッドプレートを死守
・ 下田丈が今シーズン初のモトウイン&総合表彰台(9-1)を獲得
・ チャンス・ハイマスが総合4位(3-5)


6月29日(土)にAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第5戦が、マサチューセッツ州サウスウィックで開催されました。会場のザ・ウィック338は、ニューイングランド地方特有のサンドコースです。激戦が繰り広げられた末、首位争いがまた一段と白熱しました。ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、今シーズン4度目の総合優勝(1-2)を果たし、450MXのタイトル争いにおける首位との差をわずか3点ビハインドまで縮めました。一方、チームメートのハンター・ローレンスは、総合3位(2-3)で、開幕以来の連続表彰台登壇の記録を更新し、ポイントリーダーの座も守りました。CRF250Rを駆る下田丈(Team Honda HRC)は、今季初のモトウインと総合表彰台(9-1)を獲得。チームメートのチャンス・ハイマスも、総合4位(3-5)に入る健闘をみせました。

450MXモト1では、J.ローレンスとH.ローレンスがスタート直後からトップで駆け抜ける今シーズンの典型的なパターンで始まりました。約6秒間隔の1-2フィニッシュを遂げた兄弟の後方では、3位のチェイス・セクストン(KTM)が2位と約11秒差でゴールしました。
モト2でも2台のCRF450RWEが同様の好スタートを切りました。3周目にH.ローレンスがJ.ローレンスを抜いてトップに躍り出たものの、レース中盤の10周目にJ.ローレンスが逆転。再び兄弟で1-2フィニッシュを決めるところでしたが、ラストスパートで猛追したセクストンがトップを奪取したことで、ローレンス兄弟はそれぞれ2位と3位でチェッカーを受けました。J.ローレンスは総合優勝(1-2)を果たし、H.ローレンスは総合3位(2-3)でポイントリーダーの象徴であるレッドプレートを守りました。

250MXモト1では、ハイマスがホールショットラインを3番手でクリアした後、2番手に躍進しました。一方、下田は第1コーナーで転倒して集団に埋もれてしまい、1周目28番手から追い上げを開始しました。ハイマスは7周目にトム・ヴィアレ(KTM)に抜かれ、下田は14番手までばん回していました。レース中盤に単独走行をしていたハイマスは3位でフィニッシュ。すさまじいプッシュを続けた下田は9位でチェッカーを受けました。
モト2はスタート直後に転倒が発生したため、レッドフラッグにより中断されました。好スタートを切っていた下田ですが、再スタート後は4周目に2番手に浮上。ラスト3周でヴィアレを攻略してトップに躍り出た下田は、ヘイデン・ディーガン(ヤマハ)も加わった三つ巴のデッドヒートを制し、今シーズン初のモトウインと総合表彰台登壇(9-1)を果たしました。

NOTES

・ Team Honda HRCは、サウスウィックで2人のゲストを迎えました。モトクロス世界選手権(MXGP)に参戦中のアルビン・オストランド(JWR Honda Racing)と、全日本モトクロス選手権(JMX)のIA2ポイントリーダーとして活躍している横澤拓夢です。オストランドは450MXにて総合16位(11-24)というすばらしいリザルトを残しました。
・ 450MXモト1のラップタイムリストで、J.ローレンスは1位、H.ローレンスは2位でした。さらにモト2では、H.ローレンスがベストタイムを記録しました。
・ H.ローレンスは、今シーズン全戦で450MXの総合表彰台に登壇した唯一のライダーとなり、自身の地位を固めました。
・ 450MXの総合ポイント争いは、今大会が終了した時点でさらに白熱。首位のH.ローレンスに対し、同点のJ.ローレンスとセクストンが3ポイント差で迫っています。250MXでは、ハイマスが総合ランキング2位、下田は5位につけます。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
サウスウィックはそんなに悪くありませんでした。モト2では足が疲れたので、残りのシーズンに備えてその辺りを対策しないといけません。セクストン選手は手強く、何度か仕かけてみたのですが、今回は観察する時だと判断しました。最終的に総合優勝できたので、とてもうれしいです。この調子でプッシュし続けることが大事ですね

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
ザ・ウィック338でのすばらしい一日でした。今日はコースにすべてを注ぎ込めましたし、いくつかポジティブな収穫もありました。全力でプッシュしていたと断言してもよい結果で、モト2の後半にあと少しで抜けそうな瞬間が何度もあったのがその根拠です。ほんの少し届かなかったのは確かですが、なにしろサウスウィックには2年連続で苦い思い出(2022年の第6戦に首位陥落、2023年の第6戦に首位陥落)があるため、今回はレッドプレートを持ち帰れたことが大きな収穫です。来週はもっとよくなるでしょう

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
今日はかなりスロースターターで、ゲートピックも不利だったので、モト1の第1コーナーで転倒してしまいました。モト2ではレッドフラッグ再スタートとはいえ好スタートが2回決まって、チャージの末にトップに立つことができました。とても大きな自信につながりました。来週のレースが楽しみです

Chance Hymas
Chance Hymas 48
Team Honda HRC
初めてのサウスウィックでしたが、その割には好成績でした。予選では、目標のトップ10入りをクリアして7番手でした。 モト1では2番手スタートから3位でフィニッシュです。 モト2でも好スタートが決まったのですが、レッドフラッグ後のリスタートでは7番手でした。総合4位には納得していますし、ケガもなく今大会を終えられてよかったと思います


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden Deegan

38

Monster Energy Yamaha Star Racing

Yamaha

238

2

Chance Hymas

48

Team Honda HRC

Honda

196

3

Tom Vialle

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

195

4

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

177

5

Jo SHIMODA

30

Team Honda HRC

Honda

174

6

Ty MASTERPOOL

29

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

146


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