450MX Moto2
AMA MX 2024
Round 1

ローレンス兄弟が1-2フィニッシュで幸先のいいスタートを決める

us Fox Raceway at Pala
ローレンス兄弟が1-2フィニッシュで幸先のいいスタートを決める

・ジェット・ローレンスがモトウイン24連勝で無敗記録を更新
・ハンター・ローレンスは450MXデビュー戦で総合2位(2-3)
・チャンス・ハイマスが250MXクラス総合4位(3-4)
・下田丈は250MXクラス総合6位(8-6)に入賞


5月25日(土)、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)開幕戦がカリフォルニア州パラのFOXレースウェイで開催され、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が総合優勝(1-1)を果たしました。

J.ローレンスは、先日閉幕したAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)において、最高峰の450SXに昇格した初年度でチャンピオンになりました。アウトドアに舞台を移したAMA-MXの開幕戦でもJ.ローレンスは優勝。前年度に獲得したタイトルの防衛を完全勝利でスタートしました。なお、J.ローレンスは450MXシリーズにおいて敗れたことがなく、今大会でもその強さは健在。無敗記録を更新し、モトウイン24連勝になりました。

チームメートのハンター・ローレンス(Team Honda HRC)にとっては、今回が450MXでのアウトドアデビュー戦となりましたが、総合2位(2-3)という見事な成績を収めました。また、ディラン・フェランディス(Phoenix Racing Honda)も総合4位(7-5)に入ったことで、レッドライダー3人が上位を占めるすばらしい結果となりました。250MXでは、チャンス・ハイマス(Team Honda HRC)が総合4位(3-4)、下田丈(Team Honda HRC)が総合6位(8-6)と堅実なリザルトを残しました。

450MXモト1では、H.ローレンスがすばらしい飛び出しから好スタートを切りました。しかし、450MXのスピードに不慣れだったためか第1コーナーで少々アウト側に膨らんでしまいました。そのイン側を突いたのがJ.ローレンスのCRF450RWEで、弟が兄をリードして立ち上がりました。H.ローレンスは、アーロン・プレシンガー(KTM)との2番手争いにレースの前半を費やし、中盤過ぎに2番手に浮上。J.ローレンスとH.ローレンスは、そのまま1-2フィニッシュを決めました。

続く450MXモト2のスタートもほぼ同様でしたが、今度はH.ローレンスが先にホールショットラインを通過しました。すぐにJ.ローレンスが先行したことで、レース前半は兄弟による激しいトップ争いが繰り広げられました。レースの折り返し点を過ぎた辺りで、チェイス・セクストン(KTM)がH.ローレンスを抜いてリーダーに迫りましたが、J.ローレンスが踏ん張って逃げきりました。3位でフィニッシュしたH.ローレンスは、総合2位を獲得しました。
250MXモト1では、ハイマスが第1コーナーで6番手辺りでしたが、1周目をクリアする時点で5番手に上がりました。2周後には4番手に浮上し、そのポジションをキープしてフィニッシュ。レース後、3位でゴールしたトム・ビアル(KTM)がコースアウト中の加速によりペナルティーを受けたことで、ハイマスの正式順位は3位へ繰り上がりました。一方、下田は1周目10番手から少々上下した後、8位に定着してチェッカーを受けました。

CRF250Rを駆るこの2人は、250MXモト2のスタートでは8~9番手でしたが、レース中に着実にポジションを上げ、ハイマスが4位、下田が6位でフィニッシュしました。

NOTES

・レース前日、HondaはブランニューのCRF250RWEを含む、2025年型CRFシリーズのフルラインナップを発表しました。新型モトクロッサーは、Team Honda HRCとの緻密なコラボレーションによって開発されました。会場の売店エリアに設けられたHondaブースには、2025年型ニューモデルのほかに、J.ローレンスの2024年AMA-SX用CRF450RWE(リアフェンダーの下にバーンナウトしたラバー付き)、2023年AMA-MX用CRF450RWE(シーズン全勝マシン)、セクストンの2023年AMA-SX用CRF450RWEといった、3台のチャンピオンマシンも展示されていました。
・H.ローレンスは、FOXレースウェイで黄色と緑を配色したギアを着用しました。これはF1レジェンドのアイルトン・セナをたたえる、アルパインスターズとマクラーレンのコラボレーションによるもので、マクラーレンに所属するドライバーのオスカー・ピアストリとランド・ノリスも、日曜のモナコGPに同じような配色のスーツで出場。ピアストリは2位に入りました。
・J.ローレンスは、450MXの計時予選最速で、2番手のライダーより1.225秒早いベストラップタイムを記録しました。H.ローレンスは、キャリア初の挑戦で3番手でした。250MXでは、ハイマスが最初の計時セッションでトップ。2回走行を終えた総合順位では4番手で、下田は予選9番手にとどまりました。
・FOXレースウェイにおけるJ.ローレンスの成績は、驚きと言う以外に表現しようがありません。彼はこの会場で一度も負けた経験がなく、250MXと450MXの通算で総合優勝を7回も遂げています。
・Team Honda HRCの次のレースは、カリフォルニア州ランチョコルドバにある、プレイリーシティSVRAパークで開催される、AMA-MX第2戦、ハングタウン・モトクロス・クラシックです。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
好スタートを2回決めて、全周リードして、両方のレースで勝つ。自分で設定した目標を概ね達成できました。自分自身とマシンセッティングについてはまだ少し課題が残るものの、総括としてはこれまでの連勝記録を24勝に伸ばせたのでよかったです。次のハングタウンが楽しみです 

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
450アウトドアデビューで総合2位、実にいい一日でした。ゲートが降りた瞬間に出ただけで、それが2度の好スタートにつながりました。開幕戦をうまくまとめることができてうれしいです 

Chance Hymas
Chance Hymas 48
Team Honda HRC
アウトドアの開幕戦は本当によかったです。一日の始まりから好調で、最初のセッションを1番手、総合では4番手で予選を通過しました。レースでは3位と4位に入り、総合成績は4位でした。マシンに関しては絶好調なので、自信を持っています。チームの働きもすばらしいし、来週が待ちきれません 

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
スーパークロスシーズンの勢いを今週末に持ち込みたいと思っていました。今回のスタートでは集団の中から抜け出すのが大変でしたが、なかなかいいスピードを示せました。振り返ってみて、総合6位は望んでいたポジションではありませんが、ハングタウンで巻き返せるよう楽しみにしています 


250MX Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Haiden Deegan 38 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 50
2 Levi KITCHEN 47 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 44
3 Tom Vialle 16 Red Bull KTM Factory Racing KTM 38
4 Chance Hymas 48 Team Honda HRC Honda 38
5 Jalek SWOLL 33 Triumph Factory Racing Triumph 33
6 Jo SHIMODA 30 Team Honda HRC Honda 30

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