450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 11

450MX セクストンが総合優勝(2-1)、タイトル争いは1ポイント差のまま最終戦へ

us Ironman Raceway

AMAプロモトクロス選手権第11戦が、インディアナポリス郊外のアイアンマンレースウェイで行われました。今大会と最終戦(次週開催)のみを残すシリーズの大詰めで、Team Honda HRCは、チェイス・セクストン(450クラス)、ジェット・ローレンス(250クラス)がそろって総合優勝を飾り、最終戦でのダブルタイトル決定に向けて力強く駒を進めました。

450MX セクストンが総合優勝(2-1)、タイトル争いは1ポイント差のまま最終戦へ

450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が、1周目からトップに立ちました。セクストンはスタートで出遅れ、1コーナーを15番手でクリア。チャンピオン争いの相手、イーライ・トーマック(ヤマハ)もやや出遅れ、セクストンの3~4台前につけていました。不利な展開ではあったものの、セクストンはこの日の計時予選で1位となったスピードを活かし、トーマックに照準を合わせて追撃を開始しました。凄まじい追い上げによって、5周目にはロクスン、トーマック、セクストンがトップ3を形成するまでになり、やがてトーマック対セクストンの一騎打ちへと発展。僅差でプッシュしたセクストンは、終盤13周目にトーマックを抜いてトップに立ちましたが、2周後に逆転されて2位でフィニッシュしました。ロクスンは11周目まで3番手をキープしていましたが、終盤になって7位まで後退しました。

450MXモト2では、セクストンがホールショットを取りました。1周目ロクスンに先行を許しましたが、2周目からはセクストンがレースリーダーを務めました。10分すぎにはトーマックが2番手に浮上しましたが、セクストンは5秒前後のマージンを保ちながら快走。残り10分を切ったころからトーマックのスパートが始まりましたが、最終的にセクストンが11秒差で圧勝。今シーズン8個目のモトウインを収め、今大会のオーバーオールウイナーとなりました。ロクスンは7位でフィニッシュしました。注目のチャンピオン争いは、トーマック(1-2)とセクストン(2-1)がタイブレイクだったため、セクストンが1ポイントビハインドという状況は変わらず。逆転タイトルにかけるセクストンは、最少得点差を追いかけて最終戦に臨みます。


250MX 総合優勝(1-3)を挙げたJ.ローレンスが2連覇へ王手

250MXモト1では、1周目のコントロールラインをJ.ローレンスが6番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が9番手でクリアしました。序盤から激しくプッシュしたJ.ローレンスは、6周目には三つ巴の先陣争いに加わり、レースの折り返し点をすぎた9周目にはリーダーになりました。終盤はRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)に対し、8秒以上のマージンを積み上げて独走。今季10度目となるモトウインをゲットしました。H.ローレンスは、終盤には第2集団まで追い上げ、最後の2周という局面で3位に食い込みました。

250MXモト2では、H.ローレンスがスタート3番手につけましたが、J.ローレンスは混戦に巻き込まれてしまい、1周目12番手と出遅れました。H.ローレンスは6周目にジャスティン・クーパー(ヤマハ)を抜いて、2番手にポジションアップ。しかし、リーダーの下田丈(カワサキ)がすでに数秒先行していて、レース中盤には単独走行となりました。出遅れていたJ.ローレンスは、中団を通り抜けて10周目には3番手まで到達。しかし、兄との間隔は10秒以上もあって追い上げもここまで。下田、H.ローレンス、J.ローレンスの順でチェッカーフラッグを受けました。総合優勝(1-3)を遂げたJ.ローレンスは、ポイントスタンディング2位につける下田に41点差をつけ、2年連続タイトル獲得に王手をかけました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
イーライ・トーマックと私は、お互いから逃げられないみたいですね。モト1で負けたライダーは、モト2に対するモチベーションが非常に高くなるものですが、今日の私がまさにそうでした。モト1でイーライに捕まったことは、それほど驚きではありませんでした。周遅れのライダーに出くわしてペースが落ちたとき、速かった彼に詰め寄られたのです。たぶん私のライン取りを学習して、自分のラインにつなげたのでしょう。アウトからまくられて抜かれたのは予想外でした。モト2でもプレッシャーを保つことができました。なぜならもしここで勝たれたら、最終戦パラで私が1-1でもイーライは2-2でチャンピオンになれるという計算をしていたからです。モト2では好スタートが切れたので、集団の中を這い上がる必要がないのだから、モト1よりもスタミナを温存できるだろうと考え、その作戦を実行しました。もちろん1-1だったら最高だったけれど、総合優勝によって依然として1点ビハインドにいるのもそんなに悪くないでしょう。残されているのは、来週の2レースだけです

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
モト1では乗れていたし、イーライとチェイスに抜かれた後も、彼らに付いて行きました。ところが残念なことに、わだちにブーツを引っかけたときに失速して転んでしまったのです。モト1では7位どまりでしたが、モト2ではまた好スタートを決めて、トップに立ちました。厳しいレースだったので、少し後退しました。本当に思い通りにならない週末でしたが、体調は申し分ないし、来週はカリフォルニアに行って景色も変わるので、シーズンの締めくくりを力強く決めたいと思います

Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
普通の安定感を発揮できて、とてもいい一日でした。クオリファイはそこそこだったけれど、モト1ではスタート6番手あたりから1位まで追い上げました。とてもスムーズな流れをつなげて、自分らしいレースができました。モト2ではゲートの飛び出しはよかったのに、みんなに先を越されて11番手あたりになってしまったんです。最初の数周はリズムに乗れなくて、実際にいくつかポジションを下げました。その後やっと流れをつかんで3番手に浮上。ところがハンターとジョー(下田)には追い付けませんでした。それでも総合優勝できたので悪くなかったでしょう。表彰台のセンターに戻れたのでよかったです。来週はいつも通りのレースを心掛け、優勝を狙いつつ楽しむだけです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
モト1でペナルティーを受けましたが、それはそれで仕方ありません。タフだったけれど、上位のライダーは簡単に逃げられるので、スタートが決まらなければ苦戦するものです。我々にはまだ勢いがあるので、1週間で立ち直って最終戦パラで復活します


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