450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が、1周目からトップに立ちました。セクストンはスタートで出遅れ、1コーナーを15番手でクリア。チャンピオン争いの相手、イーライ・トーマック(ヤマハ)もやや出遅れ、セクストンの3~4台前につけていました。不利な展開ではあったものの、セクストンはこの日の計時予選で1位となったスピードを活かし、トーマックに照準を合わせて追撃を開始しました。凄まじい追い上げによって、5周目にはロクスン、トーマック、セクストンがトップ3を形成するまでになり、やがてトーマック対セクストンの一騎打ちへと発展。僅差でプッシュしたセクストンは、終盤13周目にトーマックを抜いてトップに立ちましたが、2周後に逆転されて2位でフィニッシュしました。ロクスンは11周目まで3番手をキープしていましたが、終盤になって7位まで後退しました。
450MXモト2では、セクストンがホールショットを取りました。1周目ロクスンに先行を許しましたが、2周目からはセクストンがレースリーダーを務めました。10分すぎにはトーマックが2番手に浮上しましたが、セクストンは5秒前後のマージンを保ちながら快走。残り10分を切ったころからトーマックのスパートが始まりましたが、最終的にセクストンが11秒差で圧勝。今シーズン8個目のモトウインを収め、今大会のオーバーオールウイナーとなりました。ロクスンは7位でフィニッシュしました。注目のチャンピオン争いは、トーマック(1-2)とセクストン(2-1)がタイブレイクだったため、セクストンが1ポイントビハインドという状況は変わらず。逆転タイトルにかけるセクストンは、最少得点差を追いかけて最終戦に臨みます。
250MX 総合優勝(1-3)を挙げたJ.ローレンスが2連覇へ王手
250MXモト1では、1周目のコントロールラインをJ.ローレンスが6番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が9番手でクリアしました。序盤から激しくプッシュしたJ.ローレンスは、6周目には三つ巴の先陣争いに加わり、レースの折り返し点をすぎた9周目にはリーダーになりました。終盤はRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)に対し、8秒以上のマージンを積み上げて独走。今季10度目となるモトウインをゲットしました。H.ローレンスは、終盤には第2集団まで追い上げ、最後の2周という局面で3位に食い込みました。
250MXモト2では、H.ローレンスがスタート3番手につけましたが、J.ローレンスは混戦に巻き込まれてしまい、1周目12番手と出遅れました。H.ローレンスは6周目にジャスティン・クーパー(ヤマハ)を抜いて、2番手にポジションアップ。しかし、リーダーの下田丈(カワサキ)がすでに数秒先行していて、レース中盤には単独走行となりました。出遅れていたJ.ローレンスは、中団を通り抜けて10周目には3番手まで到達。しかし、兄との間隔は10秒以上もあって追い上げもここまで。下田、H.ローレンス、J.ローレンスの順でチェッカーフラッグを受けました。総合優勝(1-3)を遂げたJ.ローレンスは、ポイントスタンディング2位につける下田に41点差をつけ、2年連続タイトル獲得に王手をかけました。