450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 10

セクストンが今季7勝目をマーク、ロクスンは3位(3-3)ポディウムに登壇

us Budds Creek Motocross Park

AMAプロモトクロス選手権第10戦バッズクリークナショナルが、メリーランド州メカニクスビルで開催されました。450クラスでは、前戦ユナディラでパーフェクトウイン(1-1)を飾り、レッドプレートを奪回したチェイス・セクストン(Team Honda HRC)が、今シーズン7回目のモトウインを掌中に収めました。250クラスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がポディウムに登壇し、ポイントリード拡大を果たしています。

セクストンが今季7勝目をマーク、ロクスンは3位(3-3)ポディウムに登壇

450MXのモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)がホールショットを奪いました。セクストンは1周目で6番手につけたものの、2度の転倒により29番手まで後退。あまりにも大きなハンディを背負ってしまいました。2戦連続でポールポジションを獲得したロクスンは、持ち前のスピードを披露しながら快走しましたが、4周目にはイーライ・トマック(ヤマハ)がレースリーダーとなりました。レースの折り返し点を過ぎると、猛追撃を続けるセクストンの視野にトップテンが見えてきます。30分を経過して残り2周という大詰めで、セクストンは立て続けにパッシングを敢行し、7位でチェッカーを受けました。終盤まで2番手を守ったロクスンは、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)に先行を許し、3位でフィニッシュしました。

450MXのモト2では、コントロールラインをロクスンが2番手、セクストンが5番手でクリアしました。3周目にライアン・ダンジー(KTM)を抜いて前に出たロクスンですが、4周目からはアンダーソンがリーダーとなりました。10分すぎには、セクストンがロクスンをパスして2番手に浮上。この辺りから三つ巴のバトルが激化します。トップに立ったセクストンが転倒すれば、アンダーソンのストールによってロクスンがリーダーに復帰。その後11周目にセクストンがトップに立つと、終盤はセーフティマージンを広げました。こうしてレースを支配したセクストンが、今シーズン7回目となるモトウインをゲット。ロクスンは総合3位(3-3)を得て、第3戦サンダーバレー以来7戦ぶりのポディウムにカムバックしました。注目のタイトル争いは、総合4位(7-1)だったセクストンが、総合2位のトマック(1-5)に逆転を許し、1ポイントビハインドという状況に変わっています。

250MXでは総合3位(2-3)のJ.ローレンスがレッドプレートをキープ

450クラスではタイトなチャンピオン争いが続いていますが、250ではJ.ローレンスがランキング首位を独走中です。

250MXのモト1では、計時予選で最速タイムとなる1分56秒809を記録したJ.ローレンスが、一番イン側のスターティングゲートを選択しました。1周目のポジションはJ.ローレンスが4番手でしたが、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は転倒により、ほぼ最後尾の34番手まで後退しました。レース序盤は、マイケル・モズマン(ガスガス)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、J.ローレンスの3人が抜け出し、デッドヒートを繰り広げます。9周目には、目の前でスリップダウンしたモズマンにJ.ローレンスが進路をふさがれ、転倒こそ免れたもののハンプシャーに独走を許すことになりました。こうしてJ.ローレンスは、2位でフィニッシュ。H.ローレンスは、8位まで追い上げてゴールしました。

250MXのモト2では、H.ローレンスが6番手スタートからフルラップに突入。J.ローレンスは21番手と出遅れながら、1周で12番手までばん回しました。10分すぎには、H.ローレンスとJ.ローレンスが8位争いを展開。中盤に差しかかる6周目には、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)をかわした下田丈(カワサキ)が、レースリーダーの地位を固めました。ローレンス兄弟によるデッドヒートは、ポジションを入れ替えながら6番手争いに発展。ところが13周目にH.ローレンスが転倒を喫し、J.ローレンスの単独走行となりました。終盤になって上位に食い込んだJ.ローレンスは、残り2周でラストスパート。最終ラップにファステストタイム1分57秒630を叩き出しましたが、下田、ハンプシャーにわずかに届かず、3位でチェッカーを受けました。H.ローレンスは9位でレースを終えました。総合3位(2-3)のポディウムに登壇したJ.ローレンスのポイントリードは、ランキング2位に浮上した下田に対して37点となっています。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
がんばって努力しているんです。傍目には当たり前のことのように映るかもしれませんが、ポディウムに戻って来ることができて非常に興奮しています。モト2では序盤からチェッカーまで激しいバトルで、その中にとどまりしびれていました。チームにとってもうれしいです。少し遠ざかっていたけれど、表彰台の上に帰ってきました。正しい方向へ向かうワンステップなので、このまま続けて最後の2戦を力強く締めくくりたいと思います

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今日は自分の日じゃありませんでした。プラクティスからあまりフィーリングがよくなくて、ひたすらミスが多かったのです。モト1ではニュートラルに入って前転し、その後も別のライダーに突っ込むクラッシュがあり、身を粉にしてばん回しなければなりませんでした。ものすごく努力して、モト2では高得点を取り戻さないといけないと分かっていたけれど、その通りにやり遂げました。また転倒しましたが、それでも勝てると信じてひたすら戦い続けました。チャンピオンシップの行方を左右するポイントは、成績がいい日ではなくて悪い日に取ったものです。だから来週はポイントを考慮しながら強さを取り戻し、もっとうまく乗れたら結構いいポジションに行けると思います

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
確かにもっとよかったはずですが、それほどひどくもなかったし、正直に言うと先週よりはよかったと思います。予選は順調でしたが、決勝レースではスタートがあまり決まらなくて、特にモト2がだめで進路をふさがれてしまいました。ワシューガル以降、スタートの調子が下り坂なので、もっと練習が必要なのは間違いありません。ライディング自体はとてもよかったし、特にモト2では気分よく乗れていました。速いラップタイムも何回か記録したし、自分の強さを感じていたんです。最後の最後までプッシュしなければならなかったのは、本当に久しぶりのことでした。RJ・ハンプシャーに狙いを定めて踏ん張ったけれど、最終ラップで攻略することができず、あと少し足りませんでした。それでも表彰台に復帰できてうれしいです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
タフな一日でした。ライディングとしてはとてもよく乗れていたと思うのですが、好成績を台無しにした原因があるとすれば、それは4回転倒したことが挙げられます。低迷の原因はその関係かもしれませんね(笑)。もう一度戻ってがんばって練習し、残る2戦を力強くまとめる必要があります



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