セクストンが今季7勝目をマーク、ロクスンは3位(3-3)ポディウムに登壇
AMAプロモトクロス選手権第10戦バッズクリークナショナルが、メリーランド州メカニクスビルで開催されました。450クラスでは、前戦ユナディラでパーフェクトウイン(1-1)を飾り、レッドプレートを奪回したチェイス・セクストン(Team Honda HRC)が、今シーズン7回目のモトウインを掌中に収めました。250クラスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がポディウムに登壇し、ポイントリード拡大を果たしています。
450MXのモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)がホールショットを奪いました。セクストンは1周目で6番手につけたものの、2度の転倒により29番手まで後退。あまりにも大きなハンディを背負ってしまいました。2戦連続でポールポジションを獲得したロクスンは、持ち前のスピードを披露しながら快走しましたが、4周目にはイーライ・トマック(ヤマハ)がレースリーダーとなりました。レースの折り返し点を過ぎると、猛追撃を続けるセクストンの視野にトップテンが見えてきます。30分を経過して残り2周という大詰めで、セクストンは立て続けにパッシングを敢行し、7位でチェッカーを受けました。終盤まで2番手を守ったロクスンは、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)に先行を許し、3位でフィニッシュしました。
450MXのモト2では、コントロールラインをロクスンが2番手、セクストンが5番手でクリアしました。3周目にライアン・ダンジー(KTM)を抜いて前に出たロクスンですが、4周目からはアンダーソンがリーダーとなりました。10分すぎには、セクストンがロクスンをパスして2番手に浮上。この辺りから三つ巴のバトルが激化します。トップに立ったセクストンが転倒すれば、アンダーソンのストールによってロクスンがリーダーに復帰。その後11周目にセクストンがトップに立つと、終盤はセーフティマージンを広げました。こうしてレースを支配したセクストンが、今シーズン7回目となるモトウインをゲット。ロクスンは総合3位(3-3)を得て、第3戦サンダーバレー以来7戦ぶりのポディウムにカムバックしました。注目のタイトル争いは、総合4位(7-1)だったセクストンが、総合2位のトマック(1-5)に逆転を許し、1ポイントビハインドという状況に変わっています。
250MXでは総合3位(2-3)のJ.ローレンスがレッドプレートをキープ
450クラスではタイトなチャンピオン争いが続いていますが、250ではJ.ローレンスがランキング首位を独走中です。
250MXのモト1では、計時予選で最速タイムとなる1分56秒809を記録したJ.ローレンスが、一番イン側のスターティングゲートを選択しました。1周目のポジションはJ.ローレンスが4番手でしたが、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は転倒により、ほぼ最後尾の34番手まで後退しました。レース序盤は、マイケル・モズマン(ガスガス)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、J.ローレンスの3人が抜け出し、デッドヒートを繰り広げます。9周目には、目の前でスリップダウンしたモズマンにJ.ローレンスが進路をふさがれ、転倒こそ免れたもののハンプシャーに独走を許すことになりました。こうしてJ.ローレンスは、2位でフィニッシュ。H.ローレンスは、8位まで追い上げてゴールしました。
250MXのモト2では、H.ローレンスが6番手スタートからフルラップに突入。J.ローレンスは21番手と出遅れながら、1周で12番手までばん回しました。10分すぎには、H.ローレンスとJ.ローレンスが8位争いを展開。中盤に差しかかる6周目には、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)をかわした下田丈(カワサキ)が、レースリーダーの地位を固めました。ローレンス兄弟によるデッドヒートは、ポジションを入れ替えながら6番手争いに発展。ところが13周目にH.ローレンスが転倒を喫し、J.ローレンスの単独走行となりました。終盤になって上位に食い込んだJ.ローレンスは、残り2周でラストスパート。最終ラップにファステストタイム1分57秒630を叩き出しましたが、下田、ハンプシャーにわずかに届かず、3位でチェッカーを受けました。H.ローレンスは9位でレースを終えました。総合3位(2-3)のポディウムに登壇したJ.ローレンスのポイントリードは、ランキング2位に浮上した下田に対して37点となっています。