450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が1周目からトップに立ちました。ロクスンは計時予選で最速の2分14秒543をマークし、ゲートピック1位をゲットしましたが、その勢いが好スタートにつながりました。僚友のセクストンは、1周目6番手からトップ集団に食らい付いていきました。4周目には、ロクスンがイーライ・トーマック(ヤマハ)に抜かれ2番手に後退。やがてロクスンの背後には、セクストンが迫ります。8周目2番手に躍進したセクストンが、10周目にトーマックを攻略すると独走状態に持ち込み、12秒強の大差で今シーズン5個目のモトウインを収めました。ロクスンは6位でチェッカーを受けましたが、前のライダーがペナルティーを科されたため、繰り上げ5位となりました。
450MXモト2では、セクストンが3番手、ロクスンが6番手で1周目をクリアしました。2周目2番手に浮上したセクストンは、先頭のトーマックを追い詰めて5周目にパッシングを敢行。リーダーとなったセクストンは、トーマックを徐々に突き放し、中盤にはレースの主導権を握りました。終盤はトーマックのペースが衰え、セクストンのマージンは17秒まで拡大。モト1と同様の圧勝によって、セクストンはパーフェクト(1-1)を達成しました。ロクスンは7位フィニッシュ。この結果、シリーズランキングが逆転し、セクストンがトーマックに対し1点上回る首位に立っています。
250MX J.ローレンスがポイントリードを守る
250クラスの計時予選では、J.ローレンスが2分12秒777を叩き出し、ポールポジションを獲得しました。3位だったハンター・ローレンス(Team Honda HRC)のタイム、2分14秒755と比べると約2秒の差があり、レッドプレート保持者の面目躍如たる予選結果でした。
250MXモト1のオープニングラップでは、J.ローレンスが5番手、H.ローレンスが8番手でした。2周目にトップのジャスティン・クーパー(ヤマハ)が転倒し、先頭集団は下田丈(カワサキ)、ニコラス・ロマーノ(ヤマハ)、そしてJ.ローレンスというオーダーが整いました。ところが6周目にJ.ローレンスが転倒し、6番手まで後退。ここでH.ローレンスが前に出ました。兄弟同士によるポジション争いは、やがて2番手を単独走行中のロマーノに追い付きましたが、10周目にJ.ローレンスが2回目のクラッシュにより脱落。2番手に浮上したH.ローレンスは、トップを行く下田を追走しましたが、既に13秒以上のビハインドを負っていたため、ラストスパートも届きませんでした、H.ローレンスは2位、J.ローレンスは7位でゴールしました。
250MXモト2では、クーパー、J.ローレンス、H.ローレンスの順で1周目のコントロールラインを通過しました。トップスリーは各々1秒強の間隔で疾走し、後続を引き離していきました。ところがレースの折り返し点を目前に、J.ローレンスがこの日3度目の転倒を喫し、5番手までポジションを下げ、さらに時を同じくして、H.ローレンスがマシントラブルによりスローダウン。クーパーの独走を許すことになりましたが、レースに戻ったJ.ローレンスは、下田とキャメロン・マカドゥー(カワサキ)を抜いて2位フィニッシュ。H.ローレンスは完走を果たし、総合3位(2-5)に入賞しました。総合4位(7-2)にとどまったJ.ローレンスですが、ランキング首位は26ポイント差で安泰です。