450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 9

450MX パーフェクトウインを遂げたセクストンがランキング首位奪回

us Unadilla MX

AMAプロモトクロス選手権第9戦が、ニューヨーク州のユナディラで行われました。450クラスでは、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が完全優勝(1-1)を果たし、1ポイント差の首位に返り咲きました。250クラスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が表彰台を逃したものの、シリーズポイントリーダーの座を守っています。

450MX パーフェクトウインを遂げたセクストンがランキング首位奪回

450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が1周目からトップに立ちました。ロクスンは計時予選で最速の2分14秒543をマークし、ゲートピック1位をゲットしましたが、その勢いが好スタートにつながりました。僚友のセクストンは、1周目6番手からトップ集団に食らい付いていきました。4周目には、ロクスンがイーライ・トーマック(ヤマハ)に抜かれ2番手に後退。やがてロクスンの背後には、セクストンが迫ります。8周目2番手に躍進したセクストンが、10周目にトーマックを攻略すると独走状態に持ち込み、12秒強の大差で今シーズン5個目のモトウインを収めました。ロクスンは6位でチェッカーを受けましたが、前のライダーがペナルティーを科されたため、繰り上げ5位となりました。

450MXモト2では、セクストンが3番手、ロクスンが6番手で1周目をクリアしました。2周目2番手に浮上したセクストンは、先頭のトーマックを追い詰めて5周目にパッシングを敢行。リーダーとなったセクストンは、トーマックを徐々に突き放し、中盤にはレースの主導権を握りました。終盤はトーマックのペースが衰え、セクストンのマージンは17秒まで拡大。モト1と同様の圧勝によって、セクストンはパーフェクト(1-1)を達成しました。ロクスンは7位フィニッシュ。この結果、シリーズランキングが逆転し、セクストンがトーマックに対し1点上回る首位に立っています。


250MX J.ローレンスがポイントリードを守る

250クラスの計時予選では、J.ローレンスが2分12秒777を叩き出し、ポールポジションを獲得しました。3位だったハンター・ローレンス(Team Honda HRC)のタイム、2分14秒755と比べると約2秒の差があり、レッドプレート保持者の面目躍如たる予選結果でした。

250MXモト1のオープニングラップでは、J.ローレンスが5番手、H.ローレンスが8番手でした。2周目にトップのジャスティン・クーパー(ヤマハ)が転倒し、先頭集団は下田丈(カワサキ)、ニコラス・ロマーノ(ヤマハ)、そしてJ.ローレンスというオーダーが整いました。ところが6周目にJ.ローレンスが転倒し、6番手まで後退。ここでH.ローレンスが前に出ました。兄弟同士によるポジション争いは、やがて2番手を単独走行中のロマーノに追い付きましたが、10周目にJ.ローレンスが2回目のクラッシュにより脱落。2番手に浮上したH.ローレンスは、トップを行く下田を追走しましたが、既に13秒以上のビハインドを負っていたため、ラストスパートも届きませんでした、H.ローレンスは2位、J.ローレンスは7位でゴールしました。

250MXモト2では、クーパー、J.ローレンス、H.ローレンスの順で1周目のコントロールラインを通過しました。トップスリーは各々1秒強の間隔で疾走し、後続を引き離していきました。ところがレースの折り返し点を目前に、J.ローレンスがこの日3度目の転倒を喫し、5番手までポジションを下げ、さらに時を同じくして、H.ローレンスがマシントラブルによりスローダウン。クーパーの独走を許すことになりましたが、レースに戻ったJ.ローレンスは、下田とキャメロン・マカドゥー(カワサキ)を抜いて2位フィニッシュ。H.ローレンスは完走を果たし、総合3位(2-5)に入賞しました。総合4位(7-2)にとどまったJ.ローレンスですが、ランキング首位は26ポイント差で安泰です。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
ものすごい日でした。今日のコースコンディションは、育った練習環境に似ていたので気に入りました。プラクティスセッションでは普段よりもドライで荒れ方もきつい路面だったので、対応するのが本当に難しくてたいへんでした。以前よりもマシンセッティングを変える必要があったのですが、モト1とモト2の間では触らず同じセッティングで通しました。モト1では間一髪の場面が何度かありましたが、レース中のマシンの乗り心地は上々でした。物にできるかどうか自分の能力次第なのですが、今日はとてもスムーズに走れてレースを支配できた好例の一つでした。ここはいつも楽しみにしてきたお気に入りのコースなので、今回の勝利にはとても意味があります。このコースは多くの歴史があり、長い間ここでいいレースをしたいと思い続けてきました。だからこの結果にはとても興奮しているのです

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
ユナディラは正しい方向への一歩みたいなものでした。今日はスピードを見せることはできたのですが、走りが非常に硬くなって苦労しました。特に右腕がひどいアームパンプを起こしたので、ハイスピードコースのギャップで荒れた路面では、マシンをコントロールするのがたいへんでした。そういう訳で特にモト1では後退してしまったのが残念でした。何人か抜いて一時は前を走ったのですが、やがてレースリーダーのポジションも失うことになりました。ガッカリですが、がんばるしかありません。オーバーオール5位(5-7)でした。もちろん目指していた表彰台を逃したことは残念ですが、ホームコースでハードに練習した成果を残る大会のポディウムで披露するつもりです。いつも最高のサポートをしてくれるチームに対し、感謝の意を表したいと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
今日はまあまあでしたね。モト1はそれほど悪くなかったです。スタートは普通だったけれど、2位まで追い上げることができたので、その点では非常によかったと思います。モト2ではとてもいいポジションにいて、総合優勝も獲れそうでした。その後マシントラブルで後退したのですが、なぜか自然に直ったので、完走できたことが救いです。もちろんうれしくはありませんが、この結果を受け入れます

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
ツキがなかった日を一例あげろと言われたら、今日がその日ですね。ライディング的には、すばらしく乗れていました。モト1では攻めすぎたと思います。あの状況に適したペースを超えて飛ばしすぎました。あちこちで滑ったり、寝かしすぎたりしていました。2回クラッシュしたものの、背中のすりむき傷を除けば大丈夫です。モト2では本当にいいスタートが決まったのに、またしてもプッシュしすぎて転倒しました。こんな日もありますよ



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