450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 7

チェイス・セクストンがオーバーオール2位(2-2)で入賞

us Spring Creek MX Park

AMAプロモトクロス選手権第7戦が、ミネソタ州ミルビルのスプリングクリークMXパークで行われ、シリーズ後半戦に突入しました。

チェイス・セクストンがオーバーオール2位(2-2)で入賞

昨年はTeam Honda HRCが不運に襲われ、450クラスの2人と250クラス2人の全員が低迷したコースですが、今年は計時予選の段階から順調でした。2本目のタイムアタックでチェイス・セクストンが2分06秒351を記録して1位、ケン・ロクスンが2分06秒513で2位。圧倒的な大差で1-2を独占する予選結果に、決勝レースへの期待が高まりました。

450MXのモト1では、僅差でホールショットを争ったセクストンが、3番手で1周目をクリアしました。やや遅れたロクスンは7番手でしたが、2周目に転倒した場所が再スタートするには困難だったため、ほぼ最後尾まで脱落してしまいました。セクストンは2番手に浮上後、7周目にイーライ・トマック(ヤマハ)を抜いてトップに立つと、マージンを3秒強まで拡大。久々のモトウインに向けて優勢だったセクストンですが、10周目の転倒でリーダーの座をトマックに明け渡してしまいました。こうしてセクストンは、単独2位でフィニッシュ。一方ロクスンは、16位までばん回してゴールしました。

モト2では、好スタートを切ったセクストンとロクスンが、1周目から1-2態勢でリードしました。2周目にはトマックが割って入り、4周目にはトップを奪われますが、2番手に下がったセクストンは1秒ほどの差で食らい付いていきました。レースの折り返し点に差しかかる頃には、3番手にクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)が浮上しましたが、トマックとセクストンによるトップ争いには届きません。終盤になっても追撃の手を緩めないセクストンは、依然としてトマックを1秒差に捉えていましたが、逆転には至らず2位でフィニッシュ。後半になってペースが落ちたロクスンは12位でした。総合2位(2-2)でポディウムに登壇したセクストンですが、ポイントランキングはトマックと入れ替わり2位となっています。

250MXでJ.ローレンスが完全優勝(1-1)を果たし首位を快走

250クラスでは、ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、2分10秒115で予選2番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、2分10秒708で3位につけました。

モト1では、J.ローレンスがホールショットを奪いましたが、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)に先行を許しました。その後J.ローレンスがクーパーの転倒に引っかかった隙に、H.ローレンスが前に出ます。兄弟によるトップ争いは、3周目にJ.ローレンス、6周目にH.ローレンスとトップが入れ替わりました。レース中盤以降は、H.ローレンスが2秒ほどのセーフティリードを保ったのですが、残り2周という局面でJ.ローレンスが逆転して優勝。H.ローレンスは2位でフィニッシュしました。

モト2では、H.ローレンスとJ.ローレンスが1周目から1-2というベストな形だったのですが、2周目に多重クラッシュが発生したため、レッドフラッグが提示されました。やり直しになったスタートでは、先に飛び出したクーパーを2周目に捉えたJ.ローレンスが、レースリーダーとなりました。一方、H.ローレンスは1周目9番手と出遅れ、レッドフラッグによる明暗が分かれてしまいました。6周目にはクーパーに替わって、下田丈(カワサキ)が2番手に浮上しましたが、J.ローレンスが逃げきり完全優勝(1-1)。2位下田(3-2)、3位H.ローレンス(2-5)を従えて、J.ローレンスが表彰台のセンターに立ちました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
モト1とモト2、ちょっと急変しましたね。モト1では本当にいいペースだと感じていて、イーライ・トマックの背後に迫って、パスした後は逃げきろうとしました。その後ほんの小さなミスだったんですが、わだちを少しだけ外してフロントのグリップを失い、ひっくり返ったマシンに背中をひかれてジャージが破れてしまいました。あの下り坂の途中で転倒したらいけない場所だったのですが、幸い私は背が高いのでなんとかなりました。難しいシチュエーションでしたが、脱出した後はひたすら走りました。モト2では好スタートが決まったんですが、トマックは私よりもいいラインを使って抜いていきました。そこから先はどっちが速いか競い合うような接戦で、毎周ラップタイムを削りました。実際のところ、ベストラップを記録したのは最後の周でした。これはすごいバトルになるでしょう。もちろんレッドプレートを失って悔しいけれど、まだ何レースも残っています。もっと速くならないといけない。それが大事です

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
ミルビルはまたしても険しかった。クオリファイングプラクティスでは本当にうまく乗れていたのですが、マシンセッティングはあまり変えていません。いろいろつまずきはありましたが、最大の問題は両レースとも転倒を喫したことで、しかも大きな転倒でした。どちらもうまく起き上がれたのはよかったのですが、モト1の方は走って来る集団に対して逆向きだったので、合流するのに時間がかかり最後尾になってしまいました。その後はフィーリングもあまりよくなくて、ペースも上がりませんでした。ひどいリザルトだし、本当に大荒れの週末だったけれど、なるようにしかなりません。楽しみな来週の1戦を終えたら2週間オフがあるので、そこでたっぷり充電して最後の連戦に力を注ぎ込みたいと思います。まずは次のワシューガルですが、景色のいいコースでのレースが楽しみです

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
また1-1をゲットできてよかったです。モト1ではホールショットを取ったのに、やることが多々できてしまいました。ミスをしたりハンターに抜かれたりで、2ポジションも下がりました。最終的には周遅れのおかげもあって、ハンターを抜き返すことができました。モト2はすごく簡単でした。好スタートが切れたし、ハンターがずっと後方だったこともあって、リードを広げてキープできたのです。流れるように走れたので、スムーズなレースでした

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
モト1はたいへんでした。レースの大半をリードしていたのに、周遅れがジェットに進路を譲ったことが不運でした。彼は優勝に向かってスパートし、私は逆転の望みをかけて全力を尽くしたのです。それは450のイーライとチェイスのデッドヒートのようにおもしろかったけれど、最後の3周は攻めまくったのでスタミナが空っぽになりました。モト2は赤旗が振られるまでは順調だった、と言わざるを得ません。我々はトップを走りながら、オーバーオールの手応えを感じていたのですが、残念なことにアクシデントが起きました。持っていた好スタートを2回使い果たしてしまったので、3回目のスタートは残りカスのようなものでした(笑)。集団の中を上がっていくのはたいへんだったけれど、体力を相当使いながら全力を尽くしました。最後までひたすらがんばりました



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