450MXのモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)がホールショットを奪いました。クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)、ライアン・ダンジー(KTM)を挟んで、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が1周目4番手。3周目からはクレイグ、ロクスン、セクストンというトップグループが固まりました。レースの折り返しに差しかかると、この上位陣に後方からイーライ・トマック(ヤマハ)が迫り、8周目以降はレースリーダーとなりました。後半は2番手に浮上したセクストンが、7秒ビハインドで2位フィニッシュ。ロクスンは6位でレースを終えました。
モト2では、ロクスンがこの日2度目のホールショットを取り、レース序盤をリードしました。背後にはアーロン・プレシンガー(KTM)、トマック、クレイグが控えていましたが、ロクスンは2秒前後のリードを確保しながら、15分すぎまでトップを走りました。後半になると、トマックとプレシンガーに先行されましたが、スタート7番手から追い上げてきたチームメートのセクストンが、14周目に2番手まで躍進。総合順位では、セクストンが2位(2-2)、ロクスンが4位(6-4)に入賞しました。この結果ランキング首位は変わらず、セクストンが1点差で、レッドプレートを死守しています。
250MXではダブルウイン(1-1)を遂げたJ.ローレンスが首位奪回
250MXのモト1では、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がホールショットを取り、わずか2周で5秒のマージンを蓄えるダッシュを見せました。3周目に転倒を喫し、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)に先行を許しましたが、次周にはリーダーに返り咲きました。前戦でポイントリーダーとなったハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、1周目9番手と出遅れ、5周目の転倒でさらに16番手まで後退を余儀なくされます。レース中盤の9周目には、スタート6番手だった下田丈(カワサキ)が2番手まで浮上しましたが、J.ローレンスが逃げきってトップチェッカー。H.ローレンスは6位まで這い上がってゴールしました。
モト2では、またしてもJ.ローレンスが好スタートを決めました。Team Honda HRCが今大会の決勝4レースすべてでホールショットを獲得したことで、CRF450RとCRF250Rのスタート性能が実証された形です。H.ローレンスは集団に飲まれながらも、8番手から6番手までポジションをアップさせました。レース序盤は、J.ローレンスとリーバイ・キッチン(ヤマハ)のデッドヒートが過熱しましたが、数周後にはマージンが拡大。後半になると上位陣は縦に広がり、J.ローレンス、キッチン、下田の順でフィニッシュしました。H.ローレンスは総合7位(6-8)。パーフェクトウインを飾ったJ.ローレンスは、兄に奪われていたレッドプレートを1週間で取り戻しました。