450MX オーバーオール2位(2-2)のセクストンがポイントリード守る
AMAプロモトクロス選手権第5戦が、ミシガンのレッドバッドで行われました。当地では9月にモトクロス・オブ・ネイションズの開催が予定されていることもあって、会場には例年を上回る熱狂的な雰囲気が満ちていました。Team Honda HRCは今大会限定仕様として、4台のマシンにレトログラフィックを採用しています。これは1996年のモトクロス・デナシオン(当時)にアメリカ代表として出場した、マクグラス車(CR250R)とラムソン車(CR125R)をレプリカしたものでした。
450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が3番手、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が5番手で1周目をクリアしました。10分すぎにはセクストンが1ポジション上がり、ロクスンと縦列走行を続けながら、前を行くイーライ・トーマック(ヤマハ)とジョーイ・サバッチー(カワサキ)を追いかけました。セクストンは10周目にロクスンを抜くと、14周目にはサバッチーをパスして2番手に浮上。しかし残り3周という大詰めでトーマックは10秒先行しており、追い上げもここまで。セクストンは2位、ロクスンは4位でフィニッシュしました。
450MXモト2では、スタート直後から三つ巴の先陣争いが繰り広げられましたが、1周目の半ばでジャスティン・バーシア(ガスガス)を抜いたロクスンが、レースリーダーとなりました。セクストンは1周目6番手からポジションアップを図りましたが、5周目に先行車の転倒に巻き込まれながらも、タイムロスを切り詰めていきました。トップのロクスンは、1秒強のマージンを維持していましたが、レースの折り返し点をすぎるとトーマックに逆転され、それをきっかけに勢いを失いました。11周目にはセクストンがロクスンを抜いて2番手に浮上しましたが、6~7秒先を行くトーマックには届かず2位でフィニッシュ。ロクスンは7位でチェッカーを受けました。総合リザルトではセクストンが2位(2-2)、ロクスンが5位(4-7)。セクストンは7点差で、レッドプレートを守っています。
250MX H.ローレンス(2-2)がランキング首位に浮上
250MXモト1では、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)がホールショットを奪いました。ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、下田丈(カワサキ)をパスして2周目2番手に浮上。6周目にはH.ローレンスを抜いて、J.ローレンスがリーダーになりました。ところが残り10分という局面で、マシントラブルによりJ.ローレンスがリタイア。終盤はH.ローレンスと下田によるトップ争いになりましたが、12周目に下田が先行し、H.ローレンスは2位でチェッカーを受けました。
250MXモト2では、H.ローレンスが1周目を2番手でクリアしました。J.ローレンスはモト1の順位によってゲートピック35位になりましたが、アウト側から巧みなスタートを決めて1周目8番手。3周目にはH.ローレンスがトップに立ち、5周目にはJ.ローレンスが2番手までたどり着きました。ここから先は兄弟によるトップ争いが激しさを増し、3秒差を逆転したJ.ローレンスが、10周目にリーダーに躍り出ました。終盤はJ.ローレンスが独走で逃げきり、2位H.ローレンス、3位には1周目の転倒から追い上げた下田が入りました。この結果、総合優勝は下田(1-3)。2位のH.ローレンス(2-2)がポイントリーダーとなり、レッドプレートをゲットしました。
250MX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Hunter Lawrence | 96 | Team Honda HRC | Honda | 218 |
2 | Jett Lawrence | 1 | Team Honda HRC | Honda | 211 |
3 | Jo Shimoda | 30 | Monster energy ProCircuit Kawasaki | Kawasaki | 182 |
4 | Justin Cooper | 32 | Star Racing Yamaha | Yamaha | 159 |
5 | Levi Kitchen | 59 | Star Racing Yamaha | Yamaha | 145 |
6 | Michael Mosiman | 29 | Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing | GasGas | 141 |
25 | Lance Kobusch | 194 | STR Honda | Honda | 12 |