450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 4

450MX セクストンが総合2位(1-2)のポディウムに登壇

us High Point Raceway

AMAプロモトクロス選手権第4戦ハイポイントナショナルが、ペンシルベニア州で開催されました。両クラス(450MX/250MX)のランキング首位を走るTeam Honda HRCは、今大会でもモトウインを量産し、ポイントリーダーの証しであるレッドナンバープレートを保持しています。

450MX セクストンが総合2位(1-2)のポディウムに登壇

450MXモト1では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が鮮やかなホールショットを奪い、序盤から後続を引き離しました。背後にはジョーイ・サバッチー(カワサキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が控えていましたが、セクストンは1周につき2秒ほどリードを広げるハイペースで、早々とレースを掌握しました。レース後半になると、イーライ・トマック(ヤマハ)が2番手に浮上しましたが、セクストンは18秒以上のマージンで独走。スタート・トゥ・フィニッシュで、今季3個目のモトウインをゲットしました。ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、1コーナーで他車と接触したため1周目11番手と出遅れ、その後の追い上げの末に7位でチェッカーを受けました。

450MXモト2では、先行するライアン・ダンジー(KTM)を抜いたロクスンとセクストンが、2周目から1-2態勢でリードしました。第2集団の中からトマックが3番手に浮上すると、三つ巴のデッドヒートに発展。ちょうどレースの折り返し点に差しかかる頃、リーダーはロクスンからセクストンへ、さらにセクストンからロクスンへと入れ替わりました。ところが3番手につけていたトマックが前に出ると逃がしてしまい、セクストンは2位、ロクスンは3位でフィニッシュしました。総合ではセクストンが2位(1-2)、ロクスンが4位(7-3)。ランキング首位のセクストンは、リードを14ポイント差に広げました。

250MXでJ.ローレンス(2-1)とH.ローレンス(1-2)が上位を独占

250MXモト1では、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が1コーナーを2番手でクリア。計時予選トップだったジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、中央付近のゲートからのスタートで少々出遅れ、6番手からポジションアップを開始しました。前半のリーダーは、セス・ハメイカー(カワサキ)からマイケル・モジマン(ガスガス)に替わりましたが、9周目の転倒でH.ローレンスがトップに浮上。終盤14周目にはJ.ローレンスが2番手まで到達しましたが、兄を捉えるためには5秒ほどの差があり、追い上げもここまで。恒例の1-2フィニッシュは、H.ローレンス、J.ローレンスの順となりました。

250MXモト2では、先行するハメイカーの転倒により、ローレンス兄弟が1周目から1-2走行を披露しました。一時はジャスティン・クーパー(ヤマハ)が割り込み、J.ローレンスが3番手に後退することもありましたが、10分すぎに元のオーダーに戻ると、2台のCRF250Rが3番手のクーパー以下を引き離す展開になりました。やがてJ.ローレンスが前に出ると、H.ローレンスがトップの座を奪回。レース中盤は激しいバトルが繰り広げられましたが、12周目に再度リーダーとなったJ.ローレンスが僅差のまま逃げきり、またしても1-2フィニッシュを達成。総合優勝はJ.ローレンス(2-1)が物にしましたが、2位のH.ローレンス(1-2)も同点でポディウムに立ちました。

なお、今大会当日、HondaとH.ローレンスの契約が、2024年まで延長されたことが発表されました。ちなみに弟のJ.ローレンスの契約は、2025年まで。兄弟同士によるチャンピオン争いは、これから佳境を迎えます。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
モト1では自分の好きなラインを走れる贅沢があって、プラクティスのように感じたことが本当によかったです。こういうコースでトップに立つと組み立てがよりクリエイティブになり、荒れたセクションでは時間がかかりますが、そうでないスポットでは攻めることができます。モト2は特に序盤で、あまり乗れていないように感じました。ブルドッグみたいにがむしゃらな走りで、とてもスムーズには乗れませんでした。モト2のコンディションは少し難しくて、ミスをしてしまったのです。ケニーをパスしたら、すぐに抜き返されて、イーライにもかわされました。たぶんダンジーにも迫られていたので、そこから急いでペースを上げたのです。ケニーを抜いた時点では、イーライがかなり遠くに逃げていたので精一杯走ろうとしたのですが、勝つために足りないことは明らかでした。それでもとてもいい一日でした。モト1は夢のようで、モト2はナイスバトルだったでしょう。この後、1週間のオフを過ごして、レッドバッドでのホームレースに出るのが楽しみです

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
今日はちょっとした苦労の連続でしたね。コースが荒れていたので、全く馴染めませんでした。我々はチームとしてもっとうまくやらなければならないので、戻ったら少し作業をするつもりです。ダンジーとのレースはとてもすばらしかった。両方のモトで互いに競り合いました。彼に抜かれた後に大差をつけられたのは、実はコースの一番高いところでストールさせてしまったからです。その後は意外と早く時間が経過し、残り2周のボードを見たときにもう一度アタックしてみたくなり、フィニッシュ直前で抜き返すことができました。1ポイントでも無駄にできないので、今週末はダメージコントロールを心がけましたが、この先はオフを楽しみながら練習を続けます

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
楽しいコースだったけれど、メインのラインはいつも最速でした。モト2では先週と違ってありがたいことに体力があったので、少し戦えました。あるセクションで抜いた後、次の周ではそのラインをブロックしたり、抜きつ抜かれつのおもしろいレースでした。限界を上げてもっと接近戦をすることもできますが、技術的にはお互いを倒してレースを台無しにしないよう、十分にうまいことは分かっています。楽しいレースでしたが、難しかったことも確かです。なぜかと言うと、パッシングスポットで仕掛けたら、絶対に成功しないと彼にそのラインを教えてしまうからです。次のレッドバッドまでにオフがありますが、私はたぶん休まないで練習します

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
今日のコースはタフでいやらしく、普段のハイポイントと比べるとスムーズに走れなかったけれど、いいレースでした。私とジェットはモト1で1-2フィニッシュ、モト2では順位を入れ換えた1-2でした。正直なところ、モト2はコイントスのようにどっちに転がってもおかしくない接戦で、実質35分のスプリントと言えるものでした。ゲートドロップの瞬間からフィニッシュまで全開でした。3位のライダーとは36秒差だったし、私はなんと最終ラップにファステストラップを記録したのです。きっとまた機会があるはずなので、そのときは絶対に勝ちますよ。同じように競り合うレースがこれから何度もあるだろうし、そうなったらクールなんじゃない? 皆さんが待っていたのは、そういうレースでしょう



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