450MX Moto 2
AMA MX 2022
Round 3

450MX ロクスンが今季初の総合優勝(2-1)に輝き首位セクストンに急接近

us Thunder Valley Motocross Park

AMAプロモトクロス選手権第3戦が、コロラドのサンダーバレーで開催されました。海抜5518フィート(1682m)の高地において、気温も35℃まで上がり苛酷なレースになりましたが、Team Honda HRCは全員が450MX/250MXの表彰台に登壇し、両クラスのポイントランキング1-2位を独占し続けています。

450MX ロクスンが今季初の総合優勝(2-1)に輝き首位セクストンに急接近

450MX Moto1では、先行するアントニオ・カイローリ(KTM)をパスしたケン・ロクスン(Team Honda HRC)が、トップで1周目をクリアしました。計時予選で最速だったチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、やや出遅れて5番手。ロクスンは早々とリードを広げました。2番手はカイローリからジャスティン・バーシア(ガスガス)、そしてジェイソン・アンダーソン(カワサキ)と入れ替わりましたが、ロクスンは中盤までに6秒ほどのマージンを確保。ところが終盤になってイーライ・トーマック(ヤマハ)が迫ると、リーダーの座を守ることができませんでした。レースはトーマック、ロクスン、アンダーソン、セクストンの順でチェッカーとなりました。

450MX Moto2では、やはり1周目から前を行くカイローリをかわしたロクスンが、レースリーダーとなりました。セクストンはスタート7番手からポジションアップを図り、4周目には2番手に躍進。この時点で6秒以上のビハインドでしたが、セクストンはロクスンとの距離を詰め、8周目には攻略に成功しました。終盤はロクスンに対するセーフティリードを広げ、余裕で迎えたファイナルラップでしたが、勝利を目前にしたセクストンがわだちの餌食となり転倒。その脇をすり抜けたロクスンが、トップチェッカーを受けました。ロクスンは今シーズン初となる総合優勝(2-1)、セクストンは3位(4-2)でポディウムに登壇しました。

このコースを得意としているロクスンですが、記録した勝利数はMotoウイン7回(14レース中)、総合優勝5回(7戦中)とハイアベレージを継続中。ロクスンはポイントリーダーのセクストンを、5点差まで追い詰めています。

250MX J.ローレンスがオーバーオール(2-2)
H.ローレンスは今年1個目のMotoウイン(4-1)

250MX Moto1のスタートでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が4番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が7番手につけました。2周目にはJ.ローレンスが2番手に浮上し、レヴィ・キッチン(ヤマハ)のリードを少しずつ削り取るチャージを見せます。しかしJ.ローレンスはH.ローレンスともども、依然として体調が万全ではなく、レースの折り返し点を過ぎる頃にはペースが鈍ってしまいました。J.ローレンスは2位、H.ローレンスは4位まで追い上げてフィニッシュしました。

250MX Moto2では、1コーナーまでの登り坂ですばらしい加速を決めたH.ローレンスが、ホールショットを奪いました。J.ローレンスは2周目に、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)を抜いて2番手に浮上。早々とローレンス兄弟が、ワンツー態勢を固めました。2人の差は当初2~3秒だったのですが、やはりJ.ローレンスのスピード不足が顕著に。後半はH.ローレンスが独走を決め込み、今季初優勝をゲットしました。総合優勝はJ.ローレンス(2-2)、2位にはH.ローレンス(4-1)が入賞し、兄弟そろって3戦連続となるポディウム登壇を果たしました。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
言うまでもありませんが、今日の最終的な結果に満足しています。調子は徐々に上がっていて、コース上で最速ではなかったものの、ひたむきに打ち込んでいます。本当に必死な努力を続けているのです。今日は天気に恵まれ、体調面でも以前に比べるとすごくよかった。レース中盤に周遅れのライダーが現れると、抜きどころを探してずいぶん時間を無駄にしてしまったようです。ミスをして抜かれた後は、自分を取り戻して前を追いかけられるので、リズムを失わないようにその点に注意して練習します。いつものことですが、修正しなければならないことはそんなに多くありません。今回やり遂げたことには非常に満足しています。明らかにチェイスの転倒によってプレゼントされたような勝利でしたが、その時点までトーマックを相手に激しい2位争いをしなければならなかったのです。あのバトルに負けていたら、なかったことでしょう。今日はこのギフトを受け取ります。今はすべてを楽しんでいて、小さなことまで把握しようとしています。完璧なものはありませんが、今のところ順調です。この勝利を私をサポートしてくれる全員にささげたいと思います。特に私を信じ続けてくれるチームに対して

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今日のスタートは平均点以下でした。どちらのモトでも10番手ぐらいで、さえなかったですね。そこからの追い上げはとても大変な作業でした。モト1は撒水によってかなりマディだったので、レース中盤でゴーグルのティアオフを使い果たしてしまい、その後はレンズの泥を手で拭き取らなければならなかったのです。かなり大変でしたね。モト2は最終ラップのミスを除けば、今シーズン最高のレースでした。我々はいい位置につけているし、ここまでの彼らとのレースは楽しかった。引っくるめてみると、今まで参戦してきた450クラスの中でも違う場所にいるような気がします。スピードはあるし、マシンは最高だし、精神的にもレースを楽しむ余裕がある。そこが違いかなと思っています。この状態をベースにしてさらに構築していくつもりです。次戦ハイポイントが楽しみです

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
この日をなんとか乗り切ることができてよかったです。先週よりは回復していますが、元気がなくてスピードが出せませんでした。スタートの勘はいい感じに戻ってきましたが、キッチンとハンターに離されてしまったので、自分のスピードがそれほど速かったとは思えません。病気を言い訳にし続けるのは嫌ですが、去年はここで高山病になることはありませんでした。ハンターも私も今週はあまり走れなくて、主にスタート練習をやっただけでした。我々の身体は普段の2倍仕事をしていたと思います。というのは、ライディングに加えて風邪と闘っていたからです。体調がさえないのは厄介ですが、スタートから好位置につけられたのはラッキーでした。レヴィが飛び出したモト1は、あまり対戦経験がなかったのでちょっと新鮮でした。やっつけられるかどうか試してみようと思い、4周かそこらまでアタックしてみたのですが、彼の速さはそれ以上で逃げられてしまいました。そんなわけで、よし2位キープでいこう、モト2に賭けようと切り換えたのです。そしたらモト2ではハンターがホールショットを決めたので、彼を相手にするのは楽しくないなと思いました。この風邪を早く治すことが先決ですが、とにかく総合優勝できたので、うれしくてたまりません

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
いいレースでした。モト1ではスタートが上手く決まらず、好成績が望めない位置にいたので、ちょっとフラストレーションを感じていました。モト2ではスロットル全開で行くだけだ! と自分に言い聞かせていたのですが、とても上手くいきましたよ。この風邪を治すために、先週は1周も練習しませんでした。スタート練習でクラッチの当て方を変えてみたり、それだけです。モト1では回転数が少し足りなかったようですが、モト2では思いきり捻って、行けー! と念じただけです。全開のままスタートしてみたら、周りに誰もいなかったので夢みたいでした。絶対に戻さないぞ! と肝に銘じて思い切り加速したら、そんなに悪くなかったのです。アウトドアモトクロスでは、長いことホールショットを取ったことがなかったので、楽になれてよかった。この調子で続けて、来週はホールショットを2回ゲットしたいですね



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