450MX Moto1では、先行するアントニオ・カイローリ(KTM)をパスしたケン・ロクスン(Team Honda HRC)が、トップで1周目をクリアしました。計時予選で最速だったチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、やや出遅れて5番手。ロクスンは早々とリードを広げました。2番手はカイローリからジャスティン・バーシア(ガスガス)、そしてジェイソン・アンダーソン(カワサキ)と入れ替わりましたが、ロクスンは中盤までに6秒ほどのマージンを確保。ところが終盤になってイーライ・トーマック(ヤマハ)が迫ると、リーダーの座を守ることができませんでした。レースはトーマック、ロクスン、アンダーソン、セクストンの順でチェッカーとなりました。
450MX Moto2では、やはり1周目から前を行くカイローリをかわしたロクスンが、レースリーダーとなりました。セクストンはスタート7番手からポジションアップを図り、4周目には2番手に躍進。この時点で6秒以上のビハインドでしたが、セクストンはロクスンとの距離を詰め、8周目には攻略に成功しました。終盤はロクスンに対するセーフティリードを広げ、余裕で迎えたファイナルラップでしたが、勝利を目前にしたセクストンがわだちの餌食となり転倒。その脇をすり抜けたロクスンが、トップチェッカーを受けました。ロクスンは今シーズン初となる総合優勝(2-1)、セクストンは3位(4-2)でポディウムに登壇しました。
このコースを得意としているロクスンですが、記録した勝利数はMotoウイン7回(14レース中)、総合優勝5回(7戦中)とハイアベレージを継続中。ロクスンはポイントリーダーのセクストンを、5点差まで追い詰めています。
250MX J.ローレンスがオーバーオール(2-2)
H.ローレンスは今年1個目のMotoウイン(4-1)
250MX Moto1のスタートでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が4番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が7番手につけました。2周目にはJ.ローレンスが2番手に浮上し、レヴィ・キッチン(ヤマハ)のリードを少しずつ削り取るチャージを見せます。しかしJ.ローレンスはH.ローレンスともども、依然として体調が万全ではなく、レースの折り返し点を過ぎる頃にはペースが鈍ってしまいました。J.ローレンスは2位、H.ローレンスは4位まで追い上げてフィニッシュしました。
250MX Moto2では、1コーナーまでの登り坂ですばらしい加速を決めたH.ローレンスが、ホールショットを奪いました。J.ローレンスは2周目に、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)を抜いて2番手に浮上。早々とローレンス兄弟が、ワンツー態勢を固めました。2人の差は当初2~3秒だったのですが、やはりJ.ローレンスのスピード不足が顕著に。後半はH.ローレンスが独走を決め込み、今季初優勝をゲットしました。総合優勝はJ.ローレンス(2-2)、2位にはH.ローレンス(4-1)が入賞し、兄弟そろって3戦連続となるポディウム登壇を果たしました。