450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 12

ロクスンが450MXのモト1で2位。ジェット・ローレンスが250MXでチャンピオンを獲得

us Prairie City SVRA

AMAプロモトクロス選手権最終戦ハングタウンが、サクラメント郊外で行われました。シリーズの開幕戦が行われることが多い会場ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、イレギュラーな日程となりました。

ロクスンが450MXのモト1で2位。ジェット・ローレンスが250MXでチャンピオンを獲得

ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、2年半ぶりに訪れた当地で積極的なライディングを披露。決勝モト1のゲートピックを決める計時予選では、2分12秒552をマークして2位を得ました。なお、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、療養のため2戦連続欠場です。

450MXモト1のロクスンは、ホールショットを奪って序盤からレースを引っ張りました。背後につけたディラン・フェランディス(ヤマハ)に対し、1~2秒のマージンを確保しながら快走。スタートから20分以上、ロクスンがリーダーを務めました。10周目にフェランディスに先行を許しましたが、ロクスンはクーパー・ウェブ(KTM)を15秒以上引き離して2位を守り、チェッカーを受けました。

450MXモト2では、ロクスンがスタート直後に転倒。足を負傷したためにリタイアを喫しました。ロクスンは今シーズン7勝をマークし、CRF450Rにポイントリーダーを示すレッドプレートを装着していた時期もありましたが、最終的にランキング3位を獲得しました。

250MX CRF250Rを駆るジェット・ローレンスが初めてのチャンピオンに輝く

250MXクラスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がハプニングを乗り越えて初タイトルを獲得。Hondaに2013年(イーライ・トマック)以来のチャンピオンシップをもたらしました。



250MXモト1は、決して順調な滑り出しではありませんでした。ポイントリーダーのJ.ローレンスが、1周目に転倒を喫して23番手まで後退。さらに2周目にも目の前でクラッシュしたマシンに衝突し、大幅なタイムロスを強いられてしまったのです。J.ローレンスは23ポイントリードでこの最終戦に臨みましたが、ランキング2位のジャスティン・クーパー(ヤマハ)がトップを走っていたので、逆転される危機に直面しました。しかしJ.ローレンスは、9周目にはトップ10まで到達。その後も着実にポジションを上げ、8位でフィニッシュしました。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、7番手スタートから3位をゲットしました。

250MXモト2では、またしてもJ.ローレンスが試練を与えられました。1周目の転倒で13番手からの追い上げを強いられることになったのです。この最終レースがスタートした時点で、J.ローレンスには11ポイントの貯金が残っていたので、仮にクーパーが勝ったとしても7位以上に入ればタイトルを獲得できる状況。そのクーパーは2周目からレースリーダーとなっていましたが、J.ローレンスは3周目に7番手まで浮上し、さらにポジションアップを図りました。レースの折り返し点となる7周目に自己ベストラップを記録したJ.ローレンスは猛追撃を続けて、12周目にはトップ3まで躍進。終盤は単独走行でチェッカーを目指したJ.ローレンスは3位でゴールし、オーストラリア人として250MXクラス初のチャンピオンに輝きました。AMAプロモトクロスにおけるHondaのタイトルは、2013年以来8年ぶり。J.ローレンスは今シーズン最多のモトウイン8勝を挙げ、快挙を達成しました。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
ハングタウンでの週末は、とても厳しいものでした。プラクティスのときから乗れていて、モト1では好スタートを決めてレースの半分以上トップを走りました。最終的に2位になりましたが、ランキング争いをしているイーライ・トーマック(カワサキ)に対して、ポイントリードを追加することができました。モト2のスタートでは数台が絡むクラッシュが発生して、私の足が誰かのホイールに挟まってしまい、これは骨折したと感じたほどでした。メカニックエリアに行って足をチェックした後、残念ながらレースに戻ることはできませんでした。非常に悔しいのが、ランキング2位を守れなかったことです。でもそれを受け入れ、少し休んでから、翌シーズンに向かって集中しましょう

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
振り返ってみると、今シーズンのアウトドアモトクロスはアップダウン続きでした。好成績を残せたレースもあれば、低調に終わったラウンドもありました。ただ全体を通して感じているのは、2022年に向けて準備をすればもっと強くなれる点があることです。最後になりますが、今シーズンのジェットとチーム全体の成果を祝福したいと思います

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
今日は全く乗れていませんでした。プラクティスは順調だったのですが、モト1のスタートでは『寝て』いましたね。そこからは大急ぎでいろいろありましたが、少し幸運にも助けられて8位まで上がれました。モト2に臨む心構えは、とにかくやることをやるだけ。あのクラッシュからはすぐに起き上がって、チャージを試みました。ただコースがすごく荒れていたので、オーバーペースにならないように心掛けました。リズムをつかんでリラックスできるようになり、モト1よりもはるかに好成績の3位まで追い上げることができました。タイトルを獲得できてよかったのですが、まだ実感がなくてピンと来ていないんです。まだ気持ちの整理がつきません。何も目標を持たずにここへ来たわけではなく、チャンピオンシップを獲ることがゴールでした。そう決心してからは今日ここに到達するまで、一生懸命に練習してきました。ありがたいことに、すべてが報われました。今は少し休んでから、来シーズンへの準備を始めるつもりです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
今シーズンを終えることができてうれしいです。8割方、またやりますけどね。ランキング3位を獲得できました。もちろんもっと上の方がうれしかったのですが、今年の初めに自分がいたポジションや、スーパークロスシーズンを全うしたこと、それから全レースに出場するのが大きな目標だったことを思えば、やり遂げたことに満足しています。これまでの何年かはケガが多くて苦戦してきたので、今年の成果は上出来だったと思います。チームとしてはモトウインだけでなく総合優勝や表彰台をゲットしたし、ジェットがチャンピオンシップを獲得できてすばらしいシーズンになりました。そして来年に向かって向上していくのです。今は少し休みながら、チームと向かい合う時間を楽しみにしています。すばらしかったチームスタッフに対し、深い感謝の気持ちを表します。これ以上のチームと絶え間ないサポートを求めることはできません。今から来年が楽しみです



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