モト1を3位フィニッシュのロクスンがランキング2位をキープ
AMAプロモトクロス選手権の第11戦FOXレースウェイ2が開催されました。シリーズのラスト2戦はカリフォルニアで実施されますが、今大会はサンディエゴに近いパラ、最終戦はサクラメントが会場となります。変則的なレースカレンダーにのっとり、当地では2度目の開催になるため、FOXレースウェイ2と呼ばれます。
ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、午前中に行われた計時予選で2分05秒207を記録し、2番目のゲートピックを得ました。なお、先週から体調を崩していたチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、脾臓肥大と診断されたため今大会への参戦を見合わせました。
450MXモト1では、ロクスンがホールショットを奪い、序盤10分間で3秒ほどのリードを蓄えました。ロクスンの背後にはクーパー・ウェブ(KTM)がつけていましたが、デュラン・フェランディス(ヤマハ)に入れ替わると接近を許し、7周目には2番手にポジションを下げました。ロクスンは終盤まで単独走行を続けましたが、ラスト4周でイーライ・トーマック(カワサキ)にかわされ、3位でフィニッシュしました。
450MXモト2では、ロクスンがホールショットのウェブを抜き、1周目からレースをリードしました。その後フェランディスに先行されたロクスンは、ウェブ、トーマックに後塵を浴びせながら2番手を守っていましたが、徐々にポジションを失います。酷暑の中で終盤はペースが衰え、最終的に6位でチェッカー。総合4位(3位-6位)を得たロクスンは、シリーズランキング2位をキープしています。
250MX ジェット・ローレンスが4連勝を果たしタイトルに王手
250MXクラスでは、ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、パーフェクトウイン(1位-1位)を飾りました。前戦からの4連勝によって、リードを23ポイントに広げたJ.ローレンスは、初のタイトル獲得に向けて大きなアドバンテージを得ています。
250MXモト1では、J.ローレンスが3番手で1周目をクリアしました。レッドプレートを装着したCRF250Rを駆るJ.ローレンスは、3周目にはマックス・ボーランド(KTM)を抜いて2番手に浮上。レースが折り返し点に差しかかる頃には、マイケル・モジマン(ガスガス)を追い詰め接近戦を挑みました。そして迎えた7周目、モジマンの転倒によってJ.ローレンスがレースリーダーになりました。後半はマージンを10秒まで広げて独走。5番手から2番手までカムバックしたモジマンを振り切り、J.ローレンスがトップチェッカーを受けました。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、スタート7番手から6位でフィニッシュしました。
250MXモト2では、J.ローレンスがホールショットを取り、1周目から独走態勢に入りました。第2集団はモジマン、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、H.ローレンス。中盤に差しかかると、下田丈(カワサキ)がH.ローレンスに接近。縦に広がる上位陣の中で、唯一のデッドヒートに発展しました。9周目にはクーパーがモジマンを抜いて2番手に上がりましたが、J.ローレンスは終盤になってもスロットルを緩めず、14秒差で独走勝利。2位クーパー、3位下田。H.ローレンスは6位でチェッカーを受けました。前戦アイアンマン同様、ダブルウイン(1位-1位)を達成したJ.ローレンスは、今大会総合3位(5位-2位)だったクーパーに対して23ポイントのリードを築いています。次週サクラメントで行われる最終戦で、初のチャンピオンシップ獲得に挑みます。