450MX ロクスンがモト1で3位フィニッシュ
AMAプロモトクロス選手権第10戦が、インディアナポリス郊外のアイアンマンレースウェイで行われました。ここは、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が好成績を量産し、ポディウム常連となっているコース。チェイス・セクストン(Team Honda HRC)にとっては、出身地イリノイ州の隣ということで、ホームラウンドとして思い入れのある大会です。
早朝から始まった計時予選では、トップライダーの多くが2分オーバーを記録する中、ロクスンが1分59秒597を刻んで3位、セクストンは2分00秒553で6位のゲートピックを獲得しました。
450MXモト1では、セクストンが5番手、ロクスンが6番手でホールショットラインをクリアしました。前を行くのは、ジョーイ・サヴァティー(KTM)、デュラン・フェランディス(ヤマハ)、イーライ・トーマック(カワサキ)、ジェレミー・ハンド(Hand Racing Honda)。オープニングの混戦の中で、ロクスンはセクストン、トーマック、サヴァティーらを立て続けに抜いて2番手まで躍進。2周目にはフェランディスとのトップ争いが激化し、何度か前に出るセクションもありました。レース前半は、フェランディス、ロクスン、トーマックが三つ巴の接近戦を繰り広げましたが、折り返し点を過ぎた8周目に、トーマックの先行を許したロクスンが3位でゴール。セクストンは5位でフィニッシュしました。
450MXモト2では、セクストンが1周目3番手、ロクスンが5番手からレースを始めました。10分過ぎにはトップ争いに決着がつき、クーパー・ウェブ(KTM)からトーマックに交替。ロクスンとセクストンもポジションを入れ替えながら、第2集団の中で存在感を保っていました。レース後半になると、再びロクスンの前に出たセクストンがマージンを広げ、縦に広がります。30分+2周を消化して着順は、4位セクストン、5位ロクスン、そして6位にはコティ・ショック(Honda)が入賞しました。
250MX ダブルウインを遂げたジェット・ローレンスがポイントリーダーに再浮上
250クラスでは、シリーズランク2位で今大会に臨んだジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、パーフェクトウイン(1位-1位)を飾り、ポイントリーダーの証しであるレッドプレートを奪回しました。
J.ローレンスは、計時予選で2分00秒367をマークし、ゲートピック1位を得てスタート。250MXモト1では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)に次ぎ、2番手で1周目をクリアしました。4周目にポイントリーダーのクーパーを抜いたJ.ローレンスは、レース前半で4秒ほどの独走状態を築きました。やがてジェレミー・マーティン(ヤマハ)が2番手に上がると、徐々に間隔が詰まりデッドヒートに発展しましたが、J.マーティンの転倒によりJ.ローレンスの優勝が決定的となりました。2位下田丈(カワサキ)、3位マイケル・モジマン(ガスガス)、4位クーパーの順でチェッカー。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、スタート21番手から12位まで追い上げました。モト1終了時点でJ.ローレンスは、クーパーに替わってポイントリーダーになりました。
250MXモト2では、ホールショットの下田の背後につけたJ.ローレンスが、2周目からトップに立ちました。積極的なライディングを披露するJ.ローレンスは、徐々にマージンを広げながら序盤にしてレースを掌握。第2集団には下田、クーパーが控えていましたが、そこにR.J. ハンプシャー(ハクスバーナ)が食い込んで2番手にポジションアップ。後半になってもアグレッシブな走行を続けるJ.ローレンスは、9秒のリードを保ったままトップチェッカーを受けました。H.ローレンスはスタート10番手から、9位でフィニッシュ。キャリア初のダブルウイン(1位-1位)を果たしたJ.ローレンスは、シリーズポイント50点を加算して、トータル414点。クーパー(4位-4位)の403点を上回り、チャンピオン争いの首位に立っています。