450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 8

ロクスンが1位-1位で今季2度目のパーフェクト達成

us Unadilla MX

AMAプロモトクロス選手権第8戦が、ニューヨーク州のユナディラで行われました。ここからは最終戦まで5週連続開催となる勝負どころですが、今大会ではケン・ロクスン(Team Honda HRC)が両レースを制してダブルウイン。モト2ではチェイス・セクストン(Team Honda HRC)が2位に入り、Honda 1-2フィニッシュを達成しました。

ロクスンが1位-1位で今季2度目のパーフェクト達成

ユナディラでの開催は2年ぶりとなりますが、ロクスンは一昨年も完全優勝(1位-1位)を飾っており、このコースに対して自信を抱いていました。計時予選では、2分21秒338を出したロクスンがトップ、セクストンも2分22秒492と好記録で3位につけました。

450MXモト1ではロクスンがホールショットを奪いましたが、セクストンは1コーナー立ち上がりでクラッシュし、最後尾から再スタートというハンディキャップを背負いました。レース前半は、ロクスンの背後でアーロン・プレシンガー(ヤマハ)が1秒前後のマージンを保っていましたが、9周目に転倒リタイア。2番手に浮上したデュラン・フェランディス(ヤマハ)は、すでに15秒以上の差があり、ロクスンは独走のままチェッカー。多くのライダーが2分21~24秒台で走行する中、ロクスンは2分19秒879というファステストラップを記録しました。なおセクストンは、最後尾から11位まで追い上げてゴールしました。

450MXモト2ではセクストンがホールショットを取り、ロクスンが2番手につけました。2台のCRF450Rによるトップ争いは後続を引き離し、瞬く間にアドバンテージを築きました。4周目にはロクスンがレースリーダーとなり、ランデブー走行を続けます。中盤までは1~2秒差を保っていましたが、終盤になるとセクストンが離されてロクスンの独走態勢が固まりました。2人は6秒差で1-2フィニッシュ。ロクスンは、第2戦サンダーバレー以来今季2度目のパーフェクトを飾りました。

250MX ジェット・ローレンスが総合優勝(2位-1位)を果たし首位に急接近

タイトル争いを続けるジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、8点ビハインドのランキング2位で今大会に臨みましたが、見事に総合優勝(2位-1位)を飾り、ポイントリーダーに4点差と詰め寄りました。

250MXモト1では、好スタートを切ったJ.ローレンスが、ジェレミー・マーティン(ヤマハ)を抜いて1周目2番手に浮上。ポイントリーダーであるジャスティン・クーパー(ヤマハ)の背後につけ、チャンスを伺う展開になりました。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、オープニングラップのコントロールラインを7番手でクリア。さらなるポジションアップを目指しました。クーパーとJ.ローレンスのトップ争いは、序盤はテールトゥノーズ状態でしたが、15分を経過する頃から間隔が開き、J.ローレンスは2位でフィニッシュ。H.ローレンスは5位でチェッカーを受けました。

250MXモト2、1周目の上位陣はクーパー、J.マーティン、J.ローレンス、R.J. ハンプシャー(ハクスバーナ)。この4人がポジションを入れ替えながら、トップ争いを繰り広げるレースになりました。J.ローレンスは6周目にリーダーとなると、一気にスパートしてJ.マーティンを突き放します。中盤以降はJ.ローレンス、J.マーティン、ハンプシャー、クーパーのポジションが固定。今シーズン4度目のモトウインをゲットしたJ.ローレンスが、総合優勝(2位-1位)に輝きました。H.ローレンスは、オープニングラップ10番手から11位。この結果J.ローレンスは、シリーズポイントリーダーのクーパーに4点差と迫っています。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
ユナディラでの週末は、我々にとって非常にすばらしいものでした。確かにこのコースは自分との相性がいいらしく、ここで好成績を収めることがパターンになってきています。長いわだちやコースの変化、それに土質などが気に入っているようです。モトクロスを始めた頃から練習してきたドイツのコースに似ているせいか、とても気分よく走れるのです。今回は特にコースコンディションに合わせたマシンセッティングを詰めてきたので、その点でも助けられました。マシンをよくするためにずいぶんテストをやってきましたが、少なくとも今大会では実を結びました。計時予選でポールポジションを獲得し、モト1では最高のスタートから全ラップをリードして勝ちました。モト2では5番手あたりのスタートから早めのアタックで、チェイス(セクストン)の真後ろまで上がりました。彼が小さなミスをしたときに、ライン取りを駆使して勢いに乗り、トップに浮上しました。その後はいい流れに乗って手堅く走りきり、ユナディラで1-1をゲットできました。チームも自分も非常に満足しています

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
第8戦ユナディラは、始まりからいい感じでした。1回目の予選で1位となり、2回目はそれほど乗れていなかったものの3位でした。有利なゲートピックを得て、モト1では好スタートを切ったのですが、2コーナーで激しく転倒してしまいました。難しい始まり方でしたが、ベストを尽くして追い上げました。2度目の転倒で少々もたつきましたが…。モト2ではホールショットを取って、全力で逃げようとしたのですが、それは明らかにケンの勝ちパターンで、しかも彼の方が速かったのです。今日は乗れていたと思います。前から飛んで来る小石をたくさん浴びたことと転倒の痛みがありますが、来週のバッズクリークが楽しみです。今シーズン中にあと何勝かしたいですね

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
厳しい週末でした。とてもフラストレーションを感じています。モト1では1コーナーと2コーナーでミスをしたのですが、1コーナーの失敗が高くついてずいぶんポジションを失いました。とてもいいスタートが切れたのに、最終的には5位でした。決して悪くはないけれど、うまいパッシングがなかなか決まらず、納得できるライディングではありませんでした。モト2ではまずまずのスタートでしたが、4コーナーで何かが起き、フロントブレーキローターが曲がってキャリパーに当たるようになったのです。そんな訳で1周目から乱れてしまい、最後まで対処しなければなりませんでした。理想からかけ離れた、訳のわからない不幸なハプニングで、メカニックもどうすることもできませんでした。過ぎたことは忘れて、次のレースに集中しましょう

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
予選では2回とも8位でしたが、気分はよかったです。ちょっと戸惑いはあったけれど、このコースが本当に気に入っているので、それほど心配はしていませんでした。モト1ではスタート3番手で、すぐに2番手に上がりました。まず何度かアタックを試みたのですが、完全に抜けそうな距離まで近付けませんでした。パッシングポイントを探しながら新しいライン取りを試みたのですが、結果的にリーダーから離されることになりました。なんとか追い詰めようとしても、ほぼ同じペースで走っていたので、2位にとどまりました。前戦より好成績だったので、2位でも腹を立てるほどではありませんでした。モト2でも好スタートが決まって、手応えを強く感じながら、前を行くライダーを楽しく追いかけました。クーパーをかわした後、自分のミスで下がったり、また抜き返したりして、何周かかけてトップのJマート(ジェレミー・マーティン)を狙える位置に浮上。クーパーを抜いたセクションで同じように彼を攻略してからも、感触がよかったので飛ばし続けました。総合優勝によって、チャンピオン争いに戻ることができたので、とてもうれしいです


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