450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 7

チェイス・セクストンが今シーズン初の総合優勝(1位-3位)!

us Washougal MX Park

AMAプロモトクロス選手権第7戦ワシューガルナショナルが、ワシントン州で開催されました。12ラウンドが組まれているシリーズの折り返し点を過ぎ、後半戦に突入する今大会では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が総合優勝(1位-3位)を果たし、ポディウムの中央に登壇しました。

チェイス・セクストンが今シーズン初の総合優勝(1位-3位)!

30分+2周で競われる決勝モト1では、ホールショットのセクストンにケン・ロクスン(Team Honda HRC)が続き、1周目からHondaワン・ツー走行が始まりました。当初2台のCRF450Rは1~2秒間隔でしたが、セクストンがベストラップタイム、2分13秒700を記録した5周目を境にマージンが広がります。レース中盤にはセクストンの独走態勢が固まり、対照的にペースが鈍ったロクスンの背後に、マービン・ムスキャン(KTM)やイーライ・トーマック(カワサキ)が接近。10周目に4番手に後退したロクスンは、最終的に6位でチェッカーを受けました。トップのセクストンは、終盤のトーマックの追撃を退けてスタート・トゥ・フィニッシュを飾りました。

450MXモト2では、セクストンが3番手、ロクスンが6番手で1周目のコントロールラインを通過しました。2周目2番手に浮上したセクストンは、デュラン・フェランディス(ヤマハ)とアーロン・プレシンガー(ヤマハ)に挟まれながら、三つ巴の接近戦を繰り広げます。レース後半に差しかかると、追っ手がトーマックに入れ替わりました。ラスト3周で先行を許したセクストンですが、今季初の総合優勝(1位-3位)をゲット。昨年最終戦でマークした450初優勝(3位-1位)に続き、セクストンはキャリア2勝目を記録しました。ロクスンはモト2フィニッシュ10位でした。

250MX ジェット・ローレンスが2位チェッカー

ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、6点ビハインドの位置からポイントリーダーへの返り咲きを狙う今大会。後に控える第8戦ユナディラは3週間後の開催なので、ここで好成績を手にしてインターバルを迎えたいところでした。昨年はワシューガル大会が中止となったので、J.ローレンスにとっては今回の参戦が初めて。兄のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)の場合は、一昨年のワシューガルを負傷欠場していたので、やはりこれが初めてのレースとなります。

250MXモト1では、カーソン・マムフォード(FXR Chaparral Honda)がホールショットを取り、3周目までレースリーダーを務めました。H.ローレンスは7番手、J.ローレンスはスタート14番手と出遅れました。レース前半はトップ数台が1秒前後で連なる混戦模様。上位集団に食らい付くH.ローレンスは、大詰め30分過ぎに5番手に浮上し、そのままチェッカーを受けました。J.ローレンスは、3周目にトップ10まで浮上した後、さらにパッシングを敢行し、7位でゴールしました。

250MXモト2では、J.ローレンスが5番手、H.ローレンスが7番手で1周目をクリアしました。やはり僅差の上位争いを追いかけた兄弟でしたが、8周目にH.ローレンスが転倒によって脱落。J.ローレンスは時間をかけて、3番手まで這い上がりました。前方にはジェレミー・マーティン(ヤマハ)とジャスティン・クーパー(ヤマハ)がいましたが、ラスト2周でクーパーが転倒したため、J.ローレンスは2位でフィニッシュしました。総合4位でポディウムを逃したJ.ローレンスでしたが、シリーズポイントでのダメージは最小限に食い止め、ランキング2位を守っています。ポイント差は8点ビハインドに変わりました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今日はすばらしい一日でした。プロモトクロスにおけるキャリア初のホールショットを獲ったのですが、両レースともスタートのよさが決め手となりました。モト1ではスタート・トゥ・フィニッシュで勝てたのですが、本当に夢のようなレースでした。なぜなら、ようやくプラクティスと同様に走れるようになったからです。序盤ケニー(ロクスン)とワンツーで走れたのは楽しかったけれど、そこから少し引き離した後はクルーズモードに入れました。理想的な作戦でレースをコントロールできて、とてもよかったと思います。モト2ではスタート4番手でした。ディラン・フェランディス(ヤマハ)やイーライ・トマック(カワサキ)との厳しいバトルを耐え抜き、結果的に総合優勝をゲットました。こんなにうれしいことはありません。レース日程のブレイクに入る前に、ようやく重荷から解放されました。もっと勝ちたいので、残り5戦が楽しみで仕方ありません

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
ワシューガルはとても厳しい大会でした。実は今週はずっと体調が悪く休んでいて、バイクの感触を忘れないように1日練習しただけなのです。週末を迎えてもあまり気分が優れず、今でも骨や筋肉に力がなくて、とにかくダメでした。できる限りベストを尽くしてがんばりましたが、今大会のことは早く忘れたいです。この後はレースのない週末が2回あるので、まずは体調を回復させてからトレーニングをやり直し、気分よく反撃態勢を整えられるようにがんばります

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
ワシューガル戦は最高ではなかったけれど、まあ結果オーライです。モト1のスタートはゲートでぼんやりしていたらしく失敗して、たぶんトップ10圏外になるくらい出遅れました。とてもタイトなコースなので、抜きにくかった。なんとか7位まで上がったものの、走りにパンチがなかったようです。レース後にダジー(父親)とジョニー・オマラ(トレーナー)にちょっと説教されて、『見てろよ、そっちが間違っていることを証明してやる』みたいな気持ちになりました。モト2のスタートは最高の飛び出しではなかったけれど、踏ん張って3番手になれたので興奮しました。ところがコーナー進入時に、J.マート(ジェレミー・マーティン(ヤマハ))との競り合いで我慢できず、初歩的なミスを犯してしまったんです。少しポジションを落としましたが、そこから巻き返して2位でフィニッシュしました。今大会を振り返ってみれば、ポイントリーダーとの差が2点広がっただけです。この後のブレイクをうまく利用して、次のユナディラに備えます。ユナディラは僕がプロデビューした(2019年途中からのスポット参戦)場所で、とても気に入っているんです。待ち遠しくてたまりません

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
荒れた週末でした。先週から体調を崩していたので、理想的な準備ができませんでした。それでもベストは尽くしました。モト2はアンラッキーでしたが、モト1では5位をゲットしました。次戦までのインターバルを利用して、身体に必要な休みを与えるつもりです


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