30分+2周で競われる決勝モト1では、ホールショットのセクストンにケン・ロクスン(Team Honda HRC)が続き、1周目からHondaワン・ツー走行が始まりました。当初2台のCRF450Rは1~2秒間隔でしたが、セクストンがベストラップタイム、2分13秒700を記録した5周目を境にマージンが広がります。レース中盤にはセクストンの独走態勢が固まり、対照的にペースが鈍ったロクスンの背後に、マービン・ムスキャン(KTM)やイーライ・トーマック(カワサキ)が接近。10周目に4番手に後退したロクスンは、最終的に6位でチェッカーを受けました。トップのセクストンは、終盤のトーマックの追撃を退けてスタート・トゥ・フィニッシュを飾りました。
450MXモト2では、セクストンが3番手、ロクスンが6番手で1周目のコントロールラインを通過しました。2周目2番手に浮上したセクストンは、デュラン・フェランディス(ヤマハ)とアーロン・プレシンガー(ヤマハ)に挟まれながら、三つ巴の接近戦を繰り広げます。レース後半に差しかかると、追っ手がトーマックに入れ替わりました。ラスト3周で先行を許したセクストンですが、今季初の総合優勝(1位-3位)をゲット。昨年最終戦でマークした450初優勝(3位-1位)に続き、セクストンはキャリア2勝目を記録しました。ロクスンはモト2フィニッシュ10位でした。
250MX ジェット・ローレンスが2位チェッカー
ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、6点ビハインドの位置からポイントリーダーへの返り咲きを狙う今大会。後に控える第8戦ユナディラは3週間後の開催なので、ここで好成績を手にしてインターバルを迎えたいところでした。昨年はワシューガル大会が中止となったので、J.ローレンスにとっては今回の参戦が初めて。兄のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)の場合は、一昨年のワシューガルを負傷欠場していたので、やはりこれが初めてのレースとなります。
250MXモト1では、カーソン・マムフォード(FXR Chaparral Honda)がホールショットを取り、3周目までレースリーダーを務めました。H.ローレンスは7番手、J.ローレンスはスタート14番手と出遅れました。レース前半はトップ数台が1秒前後で連なる混戦模様。上位集団に食らい付くH.ローレンスは、大詰め30分過ぎに5番手に浮上し、そのままチェッカーを受けました。J.ローレンスは、3周目にトップ10まで浮上した後、さらにパッシングを敢行し、7位でゴールしました。
250MXモト2では、J.ローレンスが5番手、H.ローレンスが7番手で1周目をクリアしました。やはり僅差の上位争いを追いかけた兄弟でしたが、8周目にH.ローレンスが転倒によって脱落。J.ローレンスは時間をかけて、3番手まで這い上がりました。前方にはジェレミー・マーティン(ヤマハ)とジャスティン・クーパー(ヤマハ)がいましたが、ラスト2周でクーパーが転倒したため、J.ローレンスは2位でフィニッシュしました。総合4位でポディウムを逃したJ.ローレンスでしたが、シリーズポイントでのダメージは最小限に食い止め、ランキング2位を守っています。ポイント差は8点ビハインドに変わりました。