バッズクリークでの開催は、ユナディラと同様2年ぶりです。今回は金曜未明に大雨が降りましたが、レース当日にはコースコンディションも回復に向かいました。計時予選ではロクスンが1分48秒983を刻んで、今シーズン5度目のポールポジションを獲得。チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、1分49秒602で4番手につけました。
450MXモト1では、3番手スタートを切ったロクスンが、オープニングラップ序盤にしてレースリーダーとなりました。4周目にはセクストンが、クーパー・ウェブ(KTM)とイーライ・トマック(カワサキ)を抜いて2番手に浮上。7秒ほど先を独走していたロクスンを追い、Hondaワン・ツー態勢が整いました。レース後半になると、セクストンの背後にはデュラン・フェランディス(ヤマハ)が迫り、30分すぎにはセクストンが3番手に後退。フェランディスのスパートはトップ争いにも及びましたが、僅差で逃げきったロクスンがモトウインをゲットしました。
450MXモト2では、イン寄りのゲートからスタートしたロクスンがホールショット。セクストンも好スタートを決め、2周目2番手につけました。レースが折り返し点に差しかかる頃、トップ争いはロクスン、セクストン、フェランディスの三つ巴に。さらにトマックを加えた接近戦は、やがてフェランディス、ロクスン、トマック、セクストンというオーダーに落ち着きました。ロクスンは総合優勝を逃しましたが、同点の総合2位(1位-2位)に入賞し、チャンピオン争いへの可能性を残しました。セクストンはポディウム3位と同点の総合4位(3位-4位)を得ています。
250MX 総合2位(2位-2位)のジェット・ローレンスがポイントリーダーまで3点差に迫る
250クラスではタイトなチャンピオン争いが続いていますが、シリーズランク2位につけるジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、今大会で総合2位(2位-2位)に入賞し、4点だったポイントリーダーとの差を3点に縮めました。
250MXモト1では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、オースティン・フォークナー(カワサキ)、ジャレック・スウォル(ハクスバーナ)が先行。J.ローレンスは1周目7番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は12番手から追い上げを開始しました。セカンドグループ内を進んだJ.ローレンスは、7周目に3番手を確保。12周目にはフォークナーを抜いて2番手に浮上しました。トップのクーパーとは5秒前後のマージンを争いましたが、逆転には至らず2位。H.ローレンスは6位でフィニッシュしました。
250MXモト2では、J.ローレンスがスタート2番手、H.ローレンスは4番手で1周目をクリアしました。5周目にはH.ローレンスが3番手に浮上し、10秒以上先行する弟を追いました。序盤はトップのジェレミー・マーティン(ヤマハ)と同じペースだったJ.ローレンスでしたが、やがて間隔が広がり単独走行になります。終盤はポジションに変動がないまま、J.マーティン、J.ローレンス、H.ローレンスの順でフィニッシュ。総合2位(2位-2位)を得たJ.ローレンスは、ポイントリーダーであるクーパー(1位-4位)との差を1点削り取り、3点差としています。