ジロラミとグエリエリが表彰台1-2を獲得。Hondaに再び勝利をもたらす
CIVIC TCRで参戦するネストール・ジロラミとエステバン・グエリエリは、FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第5戦チェコ・モストでのレース1で表彰台1-2位を獲得しました。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportにとって力強さを見せた1戦となりました。
日曜日に開催されたオープニングレースですばらしいレース展開を見せたジロラミとグエリエリでしたが、それぞれの表彰台への道は違ったものになりました。
2番グリッドからスタートをしたグエリエリは、好スタートを決めトップに浮上。背後からの接触がありながらも、そのまま1コーナーでホールショットを獲ることに成功し、セーフティカーが導入されるまでレースをリードしました。
セーフティカー解除後にジロラミが再びトップに浮上しレースをリードし、チームメートのグエリエリを押さえて今季初めての優勝を飾りました。
ジロラミにとってレース2は少し不運なレースになりました。9番グリッドを獲得し追い上げが期待されましたが、スタート直後の多重接触によりポジションを落としてしまいました。
レース再開後の接触によりさらに後方に沈んでしまいましたが、そのままレースを終えることなく見事ポイントを獲得。このレースウイークの結果を受け、ジロラミはドライバーズチャンピオンシップのランキング7位に浮上しました。
グエリエリのレース1での2位表彰台獲得は、9番手からスタートという少し難しい状況から始まりました。しかし、すばらしい判断で1コーナーでの接触を避け3番手まで浮上し、2コーナーでの白熱したバトルでアウトから追い抜く場面もみられました。
ジロラミがレースをリードする中、グエリエリは集団の背後で遅れを取ることなく追撃し、その結果見事表彰台を獲得しました。
引き続き素晴らしい戦いを見せたレース2で、2度目の表彰台獲得のチャンスを掴みました。
オープニングラップですばらしい動きを見せたグエリエリは2列目からスタートしたチームメートをおさえて1コーナーで3番手に浮上。しかし序盤で赤旗が提示されレースが再開となると、グエリエリを含め表彰台圏内のポジション争いが白熱しました。
表彰台を2度獲得し金曜日の予選で7ポイントを獲得したグエリエリは、ドライバーズランキングの2位に浮上し、今シーズンの残り6戦をチャンピオンシップをかけて戦います。
一方のALL-INKL.DE Münnich Motorsportでは、ティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシにとって厳しい1戦となりました。
接触がありながらもレース1で好スタートを決めたモンテイロとタッシは、レース序盤で10番手と11番手を走行していました。しかし、序盤のセーフティカー後にドライブスルーペナルティーを受けたことにより、モンテイロはポイント圏内から脱落。そして、デブリによりタイヤにダメージを受けたタッシは、マシンをピットに戻すことを余儀なくされてしまいました。
レース2でも好スタートをみせたタッシでしたが、1コーナーで背後からの接触にあいインタークーラーを破損してしまう不運に見舞われました。ピットまで自力で戻ることはできましたが、レースを続けることができずリタイアとなりました。
接触に巻き込まれしまったモンテイロは、12位でフィニッシュし、なんとかポイントを獲得することができましたが、フラストレーションのたまるレースウイークとなりました。
ドライバーたちは来週、シルキュイ・ポー=アルノでの初めてのWTCRのレースに臨みます。