Race 2
WTCR 2021
Round 5

ジロラミとグエリエリが表彰台1-2を獲得。Hondaに再び勝利をもたらす

cz Autodrom Most

CIVIC TCRで参戦するネストール・ジロラミとエステバン・グエリエリは、FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第5戦チェコ・モストでのレース1で表彰台1-2位を獲得しました。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportにとって力強さを見せた1戦となりました。

ジロラミとグエリエリが表彰台1-2を獲得。Hondaに再び勝利をもたらす

日曜日に開催されたオープニングレースですばらしいレース展開を見せたジロラミとグエリエリでしたが、それぞれの表彰台への道は違ったものになりました。

2番グリッドからスタートをしたグエリエリは、好スタートを決めトップに浮上。背後からの接触がありながらも、そのまま1コーナーでホールショットを獲ることに成功し、セーフティカーが導入されるまでレースをリードしました。

セーフティカー解除後にジロラミが再びトップに浮上しレースをリードし、チームメートのグエリエリを押さえて今季初めての優勝を飾りました。

ジロラミにとってレース2は少し不運なレースになりました。9番グリッドを獲得し追い上げが期待されましたが、スタート直後の多重接触によりポジションを落としてしまいました。

レース再開後の接触によりさらに後方に沈んでしまいましたが、そのままレースを終えることなく見事ポイントを獲得。このレースウイークの結果を受け、ジロラミはドライバーズチャンピオンシップのランキング7位に浮上しました。

グエリエリのレース1での2位表彰台獲得は、9番手からスタートという少し難しい状況から始まりました。しかし、すばらしい判断で1コーナーでの接触を避け3番手まで浮上し、2コーナーでの白熱したバトルでアウトから追い抜く場面もみられました。

ジロラミがレースをリードする中、グエリエリは集団の背後で遅れを取ることなく追撃し、その結果見事表彰台を獲得しました。

引き続き素晴らしい戦いを見せたレース2で、2度目の表彰台獲得のチャンスを掴みました。

オープニングラップですばらしい動きを見せたグエリエリは2列目からスタートしたチームメートをおさえて1コーナーで3番手に浮上。しかし序盤で赤旗が提示されレースが再開となると、グエリエリを含め表彰台圏内のポジション争いが白熱しました。

表彰台を2度獲得し金曜日の予選で7ポイントを獲得したグエリエリは、ドライバーズランキングの2位に浮上し、今シーズンの残り6戦をチャンピオンシップをかけて戦います。



一方のALL-INKL.DE Münnich Motorsportでは、ティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシにとって厳しい1戦となりました。

接触がありながらもレース1で好スタートを決めたモンテイロとタッシは、レース序盤で10番手と11番手を走行していました。しかし、序盤のセーフティカー後にドライブスルーペナルティーを受けたことにより、モンテイロはポイント圏内から脱落。そして、デブリによりタイヤにダメージを受けたタッシは、マシンをピットに戻すことを余儀なくされてしまいました。

レース2でも好スタートをみせたタッシでしたが、1コーナーで背後からの接触にあいインタークーラーを破損してしまう不運に見舞われました。ピットまで自力で戻ることはできましたが、レースを続けることができずリタイアとなりました。

接触に巻き込まれしまったモンテイロは、12位でフィニッシュし、なんとかポイントを獲得することができましたが、フラストレーションのたまるレースウイークとなりました。

ドライバーたちは来週、シルキュイ・ポー=アルノでの初めてのWTCRのレースに臨みます。


Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
勝利する感覚を再び味わうことができ、とてもすばらしい1日になりました。1コーナーはとてもタイトなコーナーだと分かっていたので、レース1のスタート前は少し心配をしていました。ファーストギアまでシフトダウンしていたため、背後からの追突からリカバリーすることもできました。スタートでどれぐらいグリップがあるかなど、解析をしてくれたエンジニアたちに感謝しています。エステバン(グエリエリ)にダストがかからないように気を付けながらギャップを築くように努力し、うまくマネージできていたと思います。レース2は多くの接触により思ったようにいきませんでしたが、いい結果を出すことができチームにとってすばらしい日になりました

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
タイトルを賭けた重要な週末でしたが、今日はミッションを達成することができました。レース1での作戦はアウト側から攻める戦略でしたが、イン側にとどまるように自分の声がし、それが吉と転じました。ジロラミの後ろにつき、作戦がうまくいきました。チームに表彰台を持ち帰ることができてとてもいい結果になりました。レース2はさらに厳しく、毎ラップすべてのコーナーでプッシュしなければなりませんでした。マシンを変更して臨んだレース2でしたが、あまりうまく作用せず、それでも最後まで走り切ることができました。調子が戻ってきたので、引き続きいいレースをしていきたいと思います

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
このレースウイークはとても厳しいものでした。マシンのバランスはよく、予選でも調子のよさを感じていました。しかしメカニカルな問題により、最大限のペースで走ることが叶いませんでした。両レースでストレートスピードとブレーキングの面で抜群のスタートをきめることができました。しかしコーナーを曲がろうとしている時、また曲がっている最中にかならず背後からの接触にあってしまいました。そして何人かはシケインでカットをしたままポジションを戻すことなく、それによりオーバーテイクをされた時もありました。この週末でいくつか学ぶこともあったので、それを活かして来週のポーでのレースに備えていきたいと思います

Attila Tassi
Attila Tassi 9
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
この週末は理想とはかけ離れたレースウイークでした。ポテンシャルは十分にあったので、とてもフラストレーションが溜まりました。2レースともにいいスタートができたと思います。レース1では10番手までポジションをあげることができたのですが、残り4周目でパンクチャーをしているように感じ、タイヤカットが原因と判明したためすぐにピットに戻らなくてはなりませんでした。レース2では背後から接触され前方の車に押されたためにインタークーラーが破損し、それが原因となりどのコーナーもフルペースで走ることができなくなりました。マシンの速さが見られたのはとてもいいことでしたが、今日のレースは遊園地のバンパーカーのように接触の多いものでした。速さが見られていただけに、その影響を受けてしまいとても残念です



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