Day 2
TrialGP 2023
Round 3

タイトルホルダーのトニー・ボウはランキングの同点トップタイ、マルセリは同点4位

jp Motegi

トライアル世界選手権(TrialGP)日本大会は、5月21日(日)に2日目を迎えました。土曜日の初日とはコンディションが一変、この日は雨には見舞われず日差しもあったので、路面は完全に乾きました。コンディションの変化にRepsol Honda Teamの2人のライダーはよく対応し、それぞれ好成績をおさめました。

タイトルホルダーのトニー・ボウはランキングの同点トップタイ、マルセリは同点4位

トニー・ボウとハイメ・ブスト(ガスガス)によるトップ争いは、1ラップ目のスタートからたいへんな接戦となりました。1ラップ目、ボウは接戦の2位となり、2ラップ目にすべてのセクションで状況を改善することができました。最終的に、ボウとブストは33点の同点でゴール。勝負は競技時間により決着を見ることになりました。ボウが4時間14分23秒、ブスト4時間13分54秒、29秒の差で、ボウは2位となったのでした。

ガブリエル・マルセリは1ラップ目から難しい戦いを強いられました。ミスが重なり、1ラップ目には表彰台圏外の6位で折り返します。ここから2ラップ目に入り、失敗したライディングを修正、減点を減らすことに成功しました。大会終盤、マルセリはアダム・ラガ(TRRS)と表彰台を争い大接戦となりますが、惜しくも3点差で3位表彰台を逃し、4位となりました。

この結果、世界選手権ランキングでは、ボウがブストと同点のトップタイ(高順位が最新のライダーがランキング上位となるため、ボウはランキング2位となります)、マルセリが同点4位となっています。2人のライダーの次なる戦いは、6月9日のサンマリノGPとなります。


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Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
1ラップ目に多くの問題がありました。今日は我々にとって難しい1日となりました。停止をとられて5点となったのが2回、さらにミスも多かったので、今日は優勝争いではなく、2位を争わなければいけないかと思ったほどでした。しかしその後ばん回できて、2ラップを終了した時点では優勝を狙えるチャンスもありました。結果は同点で、時間の勝負で2位となりました。今日のブストはとても強く、いいライディングをしていました。この強いライバルを相手にするには、多くのミスを犯していたのではとうてい勝てません。タイトル争いの接戦が続いています。次のレースでは特に集中してミスがないようにして、自分のベストに戻らなければいけません 

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
今日は我々が望んでいたようにはならず、ほろ苦い一日となりました。1ラップ目はミスを連発してしまって、ひどいものでした。幸い2ラップ目にかなりばん回することができましたが、2日間続けて4位という結果となりました。この結果は、もちろん望んでいたものではありません。そんな中で不幸中の幸いなのは、まだランキング3位争いのまっただ中にとどまっているということ、この週末の戦いから、多くのことを学んだということです。もてぎでは誰もが私たちにとてもよくしてくれて、日本のファンの応援が心強いことを再認識しました 

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
Repsol Honda Team
1ラップ目に、ボウがこれほど多くの5点を重ねるとは思っていませんでした。ノンストップルールゆえだと判断せざるを得ないのですが、このルールはコントロールが非常に難しいものです。採点の決定を受け入れはしても、ライダーにとっては精神的に非常に厳しいものをつきつけられます。それでも2ラップ目には、ボウはブストと優勝争いをすることができました。ブストが最後の二つのセクションで5点となったので、これで一気に点差がつまったからです。しかし最終的には、我々はわずか30秒の時間差で2位に甘んじることになりました。我々はそれを受け入れて次の戦いに向かわなければいけません。マルセリについても、次のレースに全力でぶつからなければいけません。今日のマルセリは、昨日より表彰台に近かったと思います。多くのミスが出た1ラップ目は残念でしたが、今年の彼のメンタルの成長には感心するものがあります。彼は常に表彰台に上がるメンタリティを持っています。そこが大事なところです 



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