鈴鹿8耐に向けた公式テストがスタート。ケガから復帰の長島哲太がトップタイムをマーク
7月5日、鈴鹿サーキットで「世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会(鈴鹿8耐)」に向けた公開テストの1日目が行われました。
昨年は「Team HRC」の長島哲太、高橋巧、イケル・レクオーナがHondaにとって8年ぶりとなる鈴鹿8耐での勝利を達成しました。今季は、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦中のレクオーナとチャビ・ビエルゲ、全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦している高橋のラインナップで挑みます。今回のテストは、この3人に加えて昨年の勝利に貢献した長島哲太も参加し、ピットには4人のライダーが揃うことになりました。
昨年の世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンチームである F.C.C. TSR Honda Franceは、ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェのレギュラー3人が揃って、テストに参加しました。
SDG Honda Racingは、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦する名越哲平、今季からST1000参戦を開始した國井勇輝、スーパーバイクスペイン選手権に参戦している浦本修充のラインアップ。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは、アジアロードレース選手権(ARRC)に参戦するASB1000のモハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ARRCスーパースポーツ 600クラスに参戦しているナカリン・アティラプワパの3人が名を連ねています。
47台が参加したテストはA,B組に分けられ、午前中にセッション1が45分ずつ、午後からも同様に45分のセッション2が行われ、セッション3は75分をそれぞれに走行しました。ナイトセッションが70分間行われました。
セッション1はドライコンディションでしたが、セッション2から雨が落ちはじめ、セッション3は完全なウエットコンディションとなります。雨はナイトセッションでも降り続け、ナイトセッションを走行したチームは12台のみ。走行ラップも数周で、多くのチームが走行を取りやめました。
Team HRCは鈴鹿8耐に向けてのシェイクダウンを行うとともに、ケガから復帰となる長島の状態を確認しました。他3人のライダーにもドライコンディションでの走行時間を割り当て、全員がタイムを出しました。雨のセッションは、日本人選手は経験値が高いため、走行時間をレクオーナとビエルゲに振り分けました。雨量が多いこともあり、ナイトセッションは走行せずに終了。ドライで走れた時間が少なかったにも関わらず、ライダーたちは高いポテンシャルを示しました。
セッション1で長島は2分6秒258を記録してトップタイム、2番手にはレクオーナが2分7秒619を記録しました。高橋もビエルゲも短い走行時間ながら2分8秒台を記録して、圧倒的な存在感を示します。3番手につけたのはAstemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬)で、2分7秒730。6番手にF.C.C. TSR Honda Franceで2分8秒325、10番手にSDG Honda Racingで2分8秒939を記録しました。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは2分10秒006で19番手となりました。
セッション2もTeam HRCがトップタイムを記録。セッション3ではウエットコンディションでHonda Dream RT SAKURAI Honda(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川 晃大)が2分22秒451でトップタイムを記録、Team HRCは4番手となりました。
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